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zoom RSS 狩野探幽 雲龍図 京都・妙心寺 龍の起源は?A 

<<   作成日時 : 2009/11/01 10:54   >>

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秋も深まってまいりました。7月に京都に行ったおり、妙心寺の法堂(はっとう)で狩野探幽の雲龍図を拝見しました。 年の暮れも近くなり今年の夏の話なので、いくらなんでもそろそろ書いておかないと....... 雲龍図をぜひ見たいと思ったのは、07年度JR東海のポスターです。 「そうだ、京都へ行こう」がJR東海が流しているコピー。 このポスターに見とれていた私。 やっと念願がかないました。

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                        2007年度 JR東海 ポスターより


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                          妙心寺 法堂 江戸時代建立

上がそのポスターです。じっさいに拝見すると、本当にものすごいものなのです!! 写真では天井、低く感じますが、じつは巨大でとても高く(高さ13m 四階建てぐらいの高さ)、そこに壮大な龍(円の直径12m)がいます。

通称「八方にらみの龍」。 立つ位置、見る角度によって、龍の表情や動きが変化するように見えます。東からは龍が昇っていくように、西からは龍が降りてくるように見えます( ←案内嬢の説明を丸写し そして説明どおり見えました)。 撮影はモチロン禁止。 で、パンフレットの図を展開すると、こんなふうに.....

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狩野探幽狩野永徳のお孫さん。 
1602年(慶長7年)京都に生まれました。1674年(延宝2年)没。 
二条城、江戸城、名古屋城などの幕府や、大徳寺、妙心寺などに
作品を残しています。 妙心寺法堂天井 雲龍図は重要文化財。 探幽が55歳のとき、8年の歳月を要して描きあげたそうです。

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                        大方丈(だいほうじょう)江戸時代建立

さて、雲龍図は前日に訪ねた南禅寺法堂にもあります。ところが、あいにく南禅寺のは、中に入ることができず、外からしか拝見できませんでした(団体の場合は入れる場合もある)。

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                               妙心寺境内

そしてこの時期、建仁寺では、海北友松=(かいほう・ゆうしょう)筆の雲龍図が、双龍図とともに特別公開されていました。 ぜったい見ようと思い、祇園のほうに歩き出したのですが、いつもやることはゆきあたりばったり。 

白川のしだれ柳の並木に沿ってふらふら南下していると、歩幅ほどの可愛い石の橋(阿闍梨橋)がかかっています。渡ると少しガタガタします。 面白いので遊んでいると、建仁寺に着いたときには夕暮れ。

4時に拝観が終了なんですって! いくらなんでも早すぎません? 以前東大寺には、5時に滑りこめたんですよ(関係ないか) 仕方がないので、お寺の門に貼ってあった2枚のポスターを撮ってきました。 あ〜あ! 建仁寺にもすばらしい龍さんたち ↓がいたのに、本当に残念です。

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 ↑ 2002年に創建800年を記念して
法堂の天井に描かれた小泉淳画伯作 
「双龍図」                                      
                                             海北友松(かいほう・ゆうしょう)筆 ↑
                                             雲龍図

双龍図(常に公開)もさることながら、海北友松(かいほう・ゆうしょう)筆の雲龍図を見逃すなんて、情けないです。
クリックしていただくと龍の襖絵が出ますが、これがこの時期またも公開されていたのです。 私、アホウです。 
                                           
臨済宗などの禅宗のお寺の天井にはよく龍の絵を見かけます。 臨済宗・黄檗山の公式サイトでは、「雲龍図」についてつぎのように解説しています。 

「龍は仏の教えをたすける八部衆の一つで龍神と呼ばれます。そのため多くの本山では、住職が上がって仏法を大衆に説く法堂(はっとう)の天井に龍 が描かれ、それが法の雨(仏法の教え)を降らすという意味や、龍神が水を司る神であるため、火災から護るという意味 がこめられ」ているそうです。 

ナルホド、けれど 八部衆の解釈については、奈良・興福寺(法相宗)の八部衆(阿修羅像で有名な)とは少し異なるようですね。色々な見方が仏教の中にあるのでしょう。

さて、日本の龍は中国起源です。 本家である中国の龍はもちろん壮大な姿をしています。

龍の起源についてはさまざまな説があり、そのいくつかをこのブログですでに紹介しましたが、面白い説のひとつに、「洪水とか、なんらかの理由で地表に露出した恐竜の骨を見た、先史時代の人たち、古代の人たちが、巨大な骨から巨大生物を想像し、龍のイメージをつくりあげた」 というのがあります。 

「恐竜の骨」ねぇ〜? じつは恐竜展とか好きなほうでやっていれば見に行きます。また見に行ったか、とみんなに笑われそう。1ヶ月ほど前にも「恐竜2009砂漠の奇跡」なるものを見に行きました。で、下の写真をご覧ください。  

日本初公開、世界最大の恐竜、マメンキサウルス(Mamenchisaurus) 後期ジュラ期、全長35m 体重はなんと約50トンあったと考えられています。 中国新疆ウイグル自治区 

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生きていた時の姿はこんな感じ:

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「これ、ヤバクない?」 が娘の感想。 確実にヤバイ! その首の長大なこと!極端に長いですね!首をぶるんぶるん振り回していたと推測されています。 マメンキサウルスの化石は、四川省、甘粛省、雲南省など中国各地で発掘されています。 こんなのもおりました。

ファベイサウルス(Huabeisaurus allocotus) 全長20m 中国河北省

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日本でも首の長いタンバリュウの化石などが発見されています。 会場には恐竜の復元骨格とともに、本物の骨が展示されていました。大型恐竜の骨はやはり迫力満点です。 爪もそれは巨大でした。 

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                        恐竜の首の部分の骨の展示

興味深いことは、中国大陸の最古の文明・文化(新石器時代の文化)のひとつである紅山文化が栄え、龍らしき形状のもの(例:猪龍や玉龍など)が最初に現れた地域、例えば、中国東北部の遼寧省などからは、大型恐竜の化石の発掘が相次いでいることです。 今年2009年9月13日、中国国営通信の新華社は次のような報道をしています:

「大型肉食恐竜ティラノサウルスとしては<世界最古>の化石がこのほど、遼寧省朝陽市郊外で発掘されたと伝えた。約1億2000万年前の白亜紀前期に生息していたとみられ、北米やモンゴルなどで見つかった化石より5000万年以上古いという」

中国は恐竜の化石の宝庫です。ものすごい数の化石がさまざまな地域より発掘されています。

中国東北部にかぎらず、 それは中国の他の地域かもしれませんが、氷河期の終わり(約1万年前)以降、古代の人々が、何らかの理由で地表に現れた、大型恐竜の骨を見て、巨大生物への想像をふくらませ、龍的なものをじょじょにイメージしていった、という龍の起源説にも一理あるなぁ! と恐竜の骨格が林立する中で思いました。 

首の長い恐竜の化石や復元骨格を見れば、冒頭の探幽の描いた龍に少し似ている、また、古代の人がそれらから、長大な生き物をイメージしたとしても不思議ではない、という感じがしましたよ。
 


前の記事 映画「カムイ外伝」と「カムイ伝講義」 へ

関連記事 箱根九頭龍神社を訪ねて 龍の起源 @ へ


なお、お返事が遅くなると思いますので、コメント欄は閉じてあります。

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おまけ

明智光秀は本能寺の変(1582)のあと、妙心寺でお風呂に入ったの

妙心寺では、雲龍図の拝観は、「明智風呂」見学とセットになっていました。 

「明智風呂」とは、明智光秀が本能寺の変の後、妙心寺にいた僧の叔父さんを頼ってお寺を訪れ、入浴して身を清めたという言い伝えから、菩提をとむらうために江戸期に建てられたお風呂です(重文)。 明智光秀にちなんだお風呂にはそれほど興味がなかったのですが・・・・まあ、オマケだと思い見学してきました。 下から蒸気が上がる今で言うサウナ式の蒸し風呂と洗い場でした。

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                  妙心寺公式サイトよりお借りしています(写真撮影に失敗したので)

光秀の叔父さんとは、当時妙心寺にいた、塔頭(たっちゅう)の太嶺院(廃寺)の開基である密宗和尚とも。 

妙心寺の退蔵院のお庭には、三日天下で終った光秀さんの家紋(水色桔梗)をしのぶかのように、キキョウの花が可憐に咲いていました。 信長のいる本能寺を取り囲んだ明智軍の水色桔梗の旗。一面青の世界になったとか。 ああ、諸行無常!

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また全国のお寺に描かれている「雲龍図」を見るのは→サイトです ←青字クリック




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