人生は闘争にして、また過客の仮の宿なり ローマ16代皇帝マルクス・アウレーリウスの名言集「自省録」

画像「ローマは一日にしてならず」
「すべての道はローマに通ず」 
こうした格言から永遠につづくと思われた「栄華のローマ」も
滅びてしまいました。 「476年」は高校の世界史の授業で
叩き込まれたローマ帝国滅亡の年。
すなわち西ローマ帝国が滅びた年であり
古代と中世を分ける年。皆さんはどんな語呂合わせで
暗記されましたか?私は「西ローマ死なむ 476」でした。

マルクス・アウレーリウス騎馬像 → 

さて、日経の書評欄に加藤徹先生の「半歩遅れの読書術」という
コーナーがあります。先週、哲人皇帝であるローマ帝国16代皇帝
マルクス・アウレーリウス(121 - 180AD)の「自省録」が
紹介されていました。 「自省録」は名言集としてとても有名です。

ローマ帝国全盛期最後の皇帝、アウレーリウスの時代は、2世紀。 
日本は弥生時代でした。私たちは弥生時代してたのに、ローマではインフラが完備し、水道が当たり前で、栄華を誇っていました。ローマ人って本当にすごい! 


画像 私、古代のお話が大好きでよく読みます。
 古代とつけばなんでも好きですが、特に好きなのが古代地中海世界。

 過去生で、古代地中海世界のどこかで暮らしていたんじゃないかと思うほど。
 
 ヘンでしょ?広い帝国領の辺境の地で野垂れ死にした、ローマ市民、
 いえ、そんな上等な者ではなく、奴隷だったかもしれませんね(笑) 

 ところで皇帝アウレーリウス。 彼については少し読んだり、
 映画で見たりして知っていましたが、その著、「自省録」は
 読んだことがありませんでした。 

 
ストア派哲学に精通していたアウレーリウスは、ローマ五賢帝の最後の皇帝。広大な帝国運営に心血を注ぎました。書評欄では、アウレーリウスの名言が2つほど紹介されていました。心に響きました!で、読んでみました。 

年の瀬も迫り、1年総決算の年末ですね。 反省・自省しなければならないことならとある私。 たまにはすばらしい言葉にふれて、心を清め(笑)、新たな年を迎えようと思います。下に少しご紹介いたします。


① それは不運ではない。むしろ、それに気高く耐えることが幸運である。

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② 人生のあらゆることを、それが最後だと思って行いなさい。

  遠からず君はあらゆるものを忘れ、遠からずあらゆるものは君を忘れてしまうであろう。

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③ 星とともに走っている者として、星の運行をながめよ。

  かかる想念は我々の地上生活の汚れを清め去ってくれる。


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④ あることをなしたために不正である場合のみならず、

  あることをなさないために不正である場合も少なくない。


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⑤ 今日、私は自分の問題から抜け出した。

  いやむしろ、問題を自分の元から放り出したのだ。

  問題は私の外にあったのではない。

  私の中に、言ってみれば私の主観を原因とするものだったからだ。


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⑥ 善い人間のあり方について論ずるのはもういい加減で切り上げて、

  そろそろ善い人間になったらどうだ。


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⑦ 幸運をもたらす冨や順境は素直に受け入れよ。
  
  ただし、それを手放す時はしぶるべからず。


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⑧ もっともよい復讐の方法は、自分まで同じような行為をしないことだ。

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⑨ 快楽を追う者は、善を己の官能におく。 しかし、賢者は己の行いに善をおく。

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⑩ この世においては汝の肉体が力尽きぬのに、

  魂が先に力尽きるのは恥ずべきことではないか。


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⑪ ただわれわれには、自分の自由にならなかったものを
  どう見るかということの自由がある。
  
  ある人は自分の自由にならなかったもので自分を傷つけるし、別の人は傷つけない。

  ある人は自分の自由にならなかったものを背負いつつ、それでもここまで生きている
  ということで自分を励ます。

  そしてそのように生きる自分に誇りをもつ。
 

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⑫ あなたを支配するのは、出来事ではない。

  その出来事に対するあなたの見方が支配するのだ。


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皆さん、どの言葉がいちばん気に入られました? 私はみんなナルホド!ですが、①⑫が特にお気に入り(笑)




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参考

マルクス・アウレーリウスについては、塩野七生さんの「ローマ人の物語」に詳しく書かれています。ローマ人の物語は、ローマ帝国の千年以上の歴史をあつかっていますので、多数の巻があります。 私はユリウス・カエサルまではハード・カヴァーで読みましたが、あのハード・カヴァー、厚くて重~い。 で、それ以降は文庫にしました。

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新潮社のハード・カヴァーでは11巻の「終わりの始まり」がアウレーリウスの時代です。 
文庫版では、29,30、31巻、特に29巻、30巻でアウレーリウスを扱っています。副題は「終わりの始まり」。

パクス・ロマーナを享受していたローマ帝国も、五賢帝最後のアウレーリウスの時代頃から、内患外憂は増し、多難の時代が始まります。 まさに、滅亡への序曲の始まりです。 思索タイプのアウレーリウスは本当は皇帝なんかやりたくなかったのかもしれませんね。 けれどローマ皇帝というみずからの運命に従い、戦にあっては陣頭指揮し、果敢に誠心誠意、その運命を生きぬきました。

30巻では、映画「グラディエーター」のモデルになったマルクス・ヴァレリウス・マクシミアヌスについても取り上げられていて興味深かったです。映画ではラッセル・クロウが演じていた剣闘士です。 史実は映画とは異なります。

映画、「ローマ帝国の滅亡 原題:The Fall of the Roman Empire」の前半にアウレーリウスは出てきます。 監督、アンソニー・マン。1964年製作の歴史超大作映画。

巨額の製作費を使い、大赤字を出しただけあって、古代ローマを見事に念入りに再現。全盛時のローマ帝国の様子をたっぷり見ることができます:現在は廃墟のローマのフォロ・ロマーノもすばらしく再現!ローマ軍団の威容、CGなんかではありません。戦車レース(ベンハーの真似みたいだったけど 笑)、ローマの壮麗な邸宅内部など、古代ローマに興味のある方はとても興味深いと思います。俳優陣も豪華そのもの。 ただし、史実ではないフィクションも数々含まれていますが・・・

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アレック・ギネス演じるアウレーリウスの台詞が大変重厚で、味わい深いなぁ!と思っていたら、ほとんどが、「自省録」からの言葉でした! 

私はレンタルでDVDを借りて見ました。映画館でご覧になれた方はいいですね!


自省録 (岩波文庫)
岩波書店
マルクスアウレーリウス


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ローマ人の物語〈29〉終わりの始まり(上) (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生


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ローマ人の物語〈11〉―終わりの始まり
新潮社
塩野 七生


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