もみぢ葉は・・・秋は限りと見む人のため  明治神宮の紅葉

画像皆さん、今年の秋はいかがでしたか? 
なんだか今年の紅葉は例年より美しかった気がします。
桜の葉もピンクや赤が鮮やかだったし・・
「夏が猛暑だったため」とおっしゃる方も。

夏ごろ、「晩秋に京都に行きたいね」
と妹たちと話していました。
ところがそんな余裕はまったくなし。 

いつか栂尾の高山寺で紅葉を見るのが私の夢。 

ところで、先日、高山寺にはおよびませんが
明治神宮のお庭(明治御苑)が
きれいに紅葉していましたよ。 

12月となれば、いくらなんでも「秋は限り」。
紅葉なんかないと思いがちですが・・・

初冬の神宮の森、散り果てる前のもみぢの「綾錦」でした。




もみぢ葉は 袖にこき入れて もて出(い)でなむ 秋は限りと 見む人のため 

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「秋はもう終わりだと思っている人のために、その袖にこき入れた紅葉をお土産に持っていってあげよう」

作者の素性法師は、父親の遍照と一緒に、北山に松茸狩りに行きました。そこで見つけた、最後に残っている美しく紅葉したモミジの枝葉。 松茸そっちのけで、お土産にしようと、モミジの枝をとって袖に入れたんだそうです。
ええ?? 松茸よりモミジを優先?信じられな~~い!私なら、ぜったい紅葉には目をくれず、「マツタケ、マツタケ、やーい」 と探しまくったことでしょう! 近年松茸食べていないし・・・・

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秋が深まりやがて冬になろうとする頃が「秋は限り」。 現在の暦では、12月は冬ですね。 ところが、旧暦に換算すると、12月初旬は、11月初旬に当たるのです。 そうなると新暦の初冬は、旧暦ではまだ秋なのですね。

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もみぢ葉の 流れてとまる みなとには 紅(くれない)深き 波や立つらむ  素性法師

竜田川を流れていった先、河口ふきんの水面(みなも)にたゆたう紅いモミジの葉の様子を詠った歌が、古今集に載っています。ステキな歌でしょ? 

竜田川については、在原業平の「ちはやぶる神代もきかず~」が超有名ですが、私、上の素性法師の歌、まるで絵のようだな!と思っていたら、本当にそうだったみたい。 竜田川のモミジを描いた屏風(?)の絵が歌題として出され、詠まれた歌だそうです(「古今集の桜と紅葉」 佐田公子著より)。 

そして下の明治神宮の池、「紅深き」モミジの葉が浮かんでいないかな?とさがしましたが・・・見当たらず。 う~ん、奈良の斑鳩を流れる竜田川を、ここに求めるのは、どだい無理なんでしょうね(笑)

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上の二首は古今集からですが、古今集より約百五十年前に成立した万葉集では、モミジの漢字は「黄葉」のほうが多く当てられているそうです。 そしてこの「黄葉」については、モミジの紅葉なのか、秋の葉の紅葉・黄葉ぜんたいを指すのか、あるいはイチョウの黄葉じゃないのか? という議論があるそうです。 

私、むずかしいことはわかりませんが、カエデやモミジの仲間には、赤ではなく黄色に黄葉する種類がありますね。ほら、明治御苑にも、黄色のモミジ(?)たくさんありました。 とてもきれいでしたよ!

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明治御苑には、湧水の井戸があります。 清正井(きよまさのいど)。 安土桃山・江戸初期の武将で朝鮮半島に出兵した加藤清正は、城造り・治水・干拓の技術にも優れた「築城の名人」(熊本城・名古屋城)でした。「土木の神様」として知られる清正みずからが、この井戸を掘ったという伝承が残っています。 今も絶えることなく清水が湧き出していましたよ! そしてこの清正井、最近ではパワー・スポットとして注目されているんだとか。

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「清正井」のあるこのあたりは、江戸時代、加藤家の下屋敷があり、加藤清正の子・忠広が住んでいたそうです。清正本人が住んでいたかは定かではありません。 加藤家は断絶し、その後井伊家の下屋敷となりました(明治神宮HPより)

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じつは六年以上使っていたコンパクト・カメラが不調になり、新しいのを少し前に買いました。 私はカメラにはまったく不案内なので、ウチの人に相談すると、

「これならみい子でも使える」と言って、アマゾンに注文してくれたのが、小さくて可愛いオリンパスです。

みい子とは今年七月に死んだウチの猫です。 とてもお利口さんの猫でした。 一応ほかにもカメラは家にあることはありますが、ぜったい貸してくれません。 いわく:

「落とす、壊す、失くす」からだそうです。 さらにつづけて 「まず操作できん」 前科の多い私はただ沈黙。

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当たっていましたね!買って二ヶ月もしないうちに落としてしまい、内側のレンズにゴミがつき、修理工場に直行。ようやく返ってきたので、「秋は限り」の紅葉を撮ってみました。「みい子でも使える」カメラらしいのですが、慣れない機械オンチの私は苦戦しております。 もうすぐ年末。 皆さま、お風邪などひかぬよう、ご自愛ください。


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