御茶ノ水 ニコライ堂を見学 日本最大のビザンチン様式建築 

画像隣り住む 南蛮寺(なんばんでら)の 
鐘の音(ね)に 涙のおつる 
春の夕暮れ
 

与謝野晶子( 1878 - 1942)が神田駿河台にある
ニコライ堂を詠んだ歌です。晶子・鉄幹夫妻は
ニコライ堂の近くに住んでいました。
「南蛮寺」 なるほど! 

ニコライ堂は日本ハリスト正教会の寺院です 
よく前をよく通りますが、中へ入ったことは
ありませんでした。ニコライ堂の内部は見学できます
待ち時間があったのでちょっと寄ってきました 

拝観料 300円 ニコライ堂は国の重要文化財です
*「ハリスト」とは「キリスト」の正教会での呼び名


母は短歌が好きで、与謝野晶子の歌など、たくさんの歌を教えてくれました。関西在住なので、「南蛮寺」がニコライ堂だと知らないのではないでしょうか? 今度写真を見せてあげようと思います。 ニコライ堂は夏目漱石の「それから」にも登場するそうです。 昔、読んだけど、もう忘れてしまい、どの章かわかりませ~ん(笑)

よろしければパッヘルベルのカノンを聴きながらお読みください



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門の上には正教会の八端(はったん)十字の十字架が・・・別名はロシアン・クロス

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画像ニコライ堂の正式名は、「東京復活大聖堂」。 
1884年(明治17年)から 1891年(明治24年)、
幕末に来日したニコライ大主教(当時は修道司祭)によって
建てられました。 7年の歳月をかけ
建築家ミハイル・シチュールポフ氏、
およびジョサイア・コンドル博士が実施設計を担当しました。
日本最大のビザンチン様式建築物。コンドルは明治の
名建築をそれはたくさん設計していますね!

ニコライ堂の名称は、ロシアから来日した
このニコライ大主教に由来しています。 
彼は日本ハリスト正教会を樹立しました。

ニコライ・カサートキン( 1836年~1912年) (聖ニコライ)→

現在の日本正教会を、ロシア正教会とかギリシャ正教会と
呼ぶのは妥当でなく、日本正教会が正しい呼び方だそうです。
ちなみに、他の正教会と教えや礼拝の様式は同じです。



玄関にはフレスコ画が 「太初に言あり」

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キリスト教は大きく分けて、カトリック( Catholic)、正教会( Orthodox Church)、そして新教( Protestant )があります。 正教会についてはほとんど知らなかったので興味深かったです

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                   聖堂内部 画像は日本正教会HPよりお借りしています

1861年に来日したニコライ司祭(当時)は、このニコライ堂をはじめとする聖堂を日本各地に建てました。 日露戦争が始まっても日本に留まり、1912年、75歳で永眠

画像教会の内部は撮影禁止
円天井を彩る透明な青いステンドガラスがとても美しいです
また教会の中に掲げられた数多くのイコン像など・・・・

学生時代、選択クラスで「惑星ソラリス」で有名な
ソ連のタルコフスキー監督の映画「アンドレイ・ルブリョフ」を
見たことがあります アンドレイ・ルブリョフ
15世紀のロシアの修道士で聖像画家(イコン画家)
とてもいい映画でした!それ以来、イコンが気になって
いたのですが・・・・聖堂には多くのイコン(イコノタス)
がありました。下はアンドレイ・ルブリョフ制作のイコン

至聖三者(正教会における三位一体

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 聖堂に隣接する玉ねぎ屋根の脇礼拝堂の祭壇の写真は
 撮影可なので載せておきますね 聖母子とハリストのイコン

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                            脇礼拝堂
 
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1891年に竣工したニコライ堂は関東大震災で大きな被害を受けます。一部構成の変更と大がかりな修復を経て現在に至っています。 1962年に国の重文に指定されました。

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画像 左の建物は、敷地内にある旧ニコライ学院。
 ニコライが1872年、この地に開設しました。 
 「ニコライ学院」は、ロシア語を学べる学校として多くの著名人が
 通ったそうですが、1996年に閉校しました。

 このニコライ学院で一時教鞭をとっていたのが、「日本のシンドラー」
 として知られる杉原千畝(すぎはらちうね)です。
 彼は正教徒でした。  

 第二次大戦時、千畝はリトアニア領事館領事代理。
 ナチス政権下のドイツによる迫害を受けていた
 約6,000人にのぼるユダヤ人に、外務省の命令に
 逆らって、「命のビザ」を発行して救いました。
 個人としてユダヤ人を救った数は、シンドラーより
 はるかに多かったそうです。

 

1985年、イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で日本人では初で唯一の「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞しました。エルサレムの丘には彼の碑が立っており、またリトアニア政府は首都の大通りの一つを「スギハラ通り」と名付けました。こんなすばらしい真の勇気ある日本人がいたことが、嬉しいですね!

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                          杉原千畝(1900 - 1986)

「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれないが、人間としては当然のこと。私には彼らを見殺しにすることはできなかった 」 杉原千畝 

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旧ニコライ学院の前にはきれいなピンクの芙蓉の花が咲いていました。またオオケタデ(大毛蓼)でしょうか? 紅の房がたわわに垂れ下がっていました。 もうすぐ本格的な秋ですね!

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                          日大側より望む

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おまけ

ニコライ堂は、東京都千代田区神田駿河台4-1-3にあります。 最寄の駅はJR御茶ノ水駅がいちばん近いです。

見学は月曜日・祭日を除く 午後1時~3時半(10月~3月)、午後1時~4時 (4月~9月) となっています。

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                      御茶ノ水駅と聖橋(ひじりばし)を望む

神田川の土手の斜面には木々が生い茂り、緑したたるこのあたりの風景が大好きです。そして神田川には昔は蛍がいたそうですよ。小林清親がちょうどこの付近を描いています。 

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                         小林清親 『御茶水蛍』 

また御茶ノ水近辺はカルチェラタンとして知られる学生街です。 東京医科歯科大、順天堂大、日大、明治大、中央大、駿台予備校、文化学院、アテネフランセ などが林立し、学生であふれかえっています。 明治大学は近年、明治大学記念館講堂などを取り壊し、立派な校舎を建てました。 つい最近まで立て看がぎっしり並んでいた、と記憶していますが、モダンな校舎建設で風景が一変しましたね。 なんだか、あの立て看の風景がなつかしい!味のある昔の講堂が消えて、ちょっと寂しいなぁ! 

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                            明治大学 リバティタワー

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                             東京医科歯科大

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         中央大学 駿河台記念館の「護法の像」 マントを着たアリさんが槍をもっています!

また楽器屋さんが連なる楽器街もニコライ堂からすぐそこです。坂を下れば神田の古書の街。 どこも学生たちでいっぱい。 時の流れとともに、風景は移り変わりますが、行き交う学生の年代はいつも同じ。 私は学生さんがたくさんいるところが好きです。 というのも、実家は学生街のすぐ近くで、大勢の学生がいましたから。 御茶ノ水の学生街を歩くと、いつも心が落ち着きます。

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                   大久保彦左衛門はこんなところに住んでいたんですね!

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ニコライ堂に近い坂。 ちょっとした坂にも名前がついているのが面白いですね!駿河台には、男坂・女坂という名の坂もあります。



学生街の喫茶店 (ガロ)




ニコライ堂の鐘の音 (川村かおりさんを弔う)は太字をクリックすると聞けます

ニコライの鐘」 歌謡曲をお聞きになりたい方は 太字をクリックしてください



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