時空を超えて

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zoom RSS 八月の終わり 海月(くらげ)の海へ

<<   作成日時 : 2010/09/03 18:57   >>

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八月の終わり 
見張台がポツンと一つ 浜辺で風に吹かれていました   


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もう誰も泳がない海 
波が打ち寄せ、打ち返し ひたすらリズムを刻むだけ


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波に はしゃぐ親子の歓声は 
波音に吸い込まれ 海へと還ります 


夏休み最後の日曜日 

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海はすでに 海月(くらげ)の天下です 
海藻のまにまに ゆらめき漂う海月たち


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ゆらゆらゆら のんびり浮かんでは沈み 
ゆらゆらゆら 海月たちは無心に遊びます


海月は夢を見るのでしょうか 
いえいえ、夢を生きているのでしょう 太古の水の惑星が紡いだ夢を


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なぎさに打ち寄せられた 透明なまん丸い体 
まぶしげに太陽を見上げます


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やがて波に運ばれ砂の上  
無慈悲な太陽のもと 海月の夢は潰(つい)え 消え去ります


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砂浜には点々と海の月  夕焼けに海が染めるころ 
体の水は干上がり
 いつしか粉ごなになるでしょう  

ある日気がつけば 砂のひとかけ 


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そして月夜の晩、砂つぶたちは 迎えに来た波にいだかれ 海へと還ります


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熱い夏がすぎてゆきます  はるか沖の砂州の向こうへ

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夏がすぎてゆきます  白い砂州を越え 水平線のかなたへと

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......................................................................................................................................................................

月夜に海に帰っていった海月だった砂粒たち どうなったんでしょうね? 萩原朔太郎の『月光と海月』 をお読みください。 ステキな詩です。 



    『月光と海月』   萩原朔太郎

     月光の中を泳ぎいで     群がるくらげを捉へんとす  手はからだをはなれてのびゆき

     しきりに遠きにさしのべらる もぐさにまつはり       月光の水にひたりて  

     わが身は玻璃のたぐひとなりはてしか            つめたくして透きとほるもの流れてやまざるに

     たましひは凍えんとし    ふかみにしづみ        溺るるごとくなりて祈りあぐ

     かしこにここにむらがり    さ青にふるえつつ   くらげは月光のなかを泳ぎいづ

     ( 降り注ぐ、満ちる光の確かさに、幻さえも、真に見えて… )



よろしければ、フジ子・ヘミングのピアノで月光の海のくらげをごらんください。




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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
クラゲ(海月)の文字の意味
サファイアさんの文を読んで写真を見て、なるほど〜と実感。

それにしても綺麗な海ですね。
アップの写真の透明度、きらきらしてます。
ピュア
URL
2010/09/03 22:31
ピュアさん、こんばんは
クラゲは、漢字で「海月」「水母」そしてもう一個漢字の書き方があるようですが、「海月」がいいかな?と。英語でもjellyfish 以外に moon jelly って呼ぶんですって! 本当にゼリーですものね。コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/03 23:14
サファイアさん、こんにちは。
夏の終わりの海、こんなに静かなんですか?まだ、こんなに暑いというのに・・海の中でユラユラしているクラゲを見ていると、なんだかとてもリラックスしますね。萩原朔太郎の詩、そしてサファイアさんの詩も読んで心が洗われる気がします。
P.S 五十嵐香代子さんの「いのちの詩、光のことば」この夏、読ませていただきました。
MOKO
2010/09/04 10:39
MOKOさん、こんにちは
今年は暑いですね!貝殻集めに行ったんですよ、ギリギリで。カンカン照りの波打ちぎわで(アツゥ〜〜)  そうですね、海はクラゲだらけ。海水浴客はいませんでした。私もクラゲがゆらゆらするの見るの好きですね。というか、人間やめてクラゲのようにゆらゆら海の中で過ごしたいです(笑)
それから「詩」じゃないですよ、私のは。写真の説明でございます(笑)
香代子さんの読まれたんですね。彼女とは世代が違うのですが、ロック好きが共通で、いつも20代のような感性でした。 ご病気だったから、あの本もそれを反映して凄みがあるような気がします。コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/04 12:29
動画「月光の海月」に酔いました。
海月の優美な群舞に重ねて、フジ子・へミングさんの幻想的なノクターン。

<恐いクラゲ>のイメージが定着しました。ほんとにコワイのは人間なのですが・・・笑。
 句2題
   掌にとればすすりなくよな海月かな  鈴木 鵬子
   海に還す水母の傷は海が医す     津田 清子

minoc
2010/09/04 13:05
minoさん、こんばんは
フジ子さんのyoutube気に入っていただけてよかったです。ドビュッシーの月の光は好きな曲で、まるでお月さまの光がきらきら降り注ぐようですね! クラゲちゃんたちにぴったりだと思います。それからステキな句をありがとうございます。いつもいい句ばかり教えていただいて嬉しいです。特に鈴木鵬子さんのが好きです。すすりなくよな「海月」!その感じわかります! 私、刺されるのではないかと思い、手に取らなかったんですよ。大丈夫そうみたいですね。今度手にとってみますね。コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/04 20:12
とても美しい写真ですね。どこの海でしょう?驚きました。
これから、フジ子・へミングを楽しませてもらいます。
毎回素敵な体験をお裾分けいただいて、楽しませてもらってます。
norako
2010/09/04 21:07
norakoさん、ありがとうございます。内房です。アクアライン下りて30分ほどの浜です。車で10分ほど先に明治百年記念展望塔という展望台があり、360度見渡せます。このあたりから鴨川や千倉あたりまできれいな浜があると聞いています。湘南より貝が多いと聞きました(写真にも少しクラゲと写っているでしょ?)たしかにかなりとれました。海水浴シーズンや潮干狩りシーズンはすごい混雑だと聞いていますが、クラゲが出るようになると閑散としていますよ。 
それから記事拝見しましたよ!ルイ16世について私はほとんど知らなかったので、興味深く読ませていただきました。面白そうな方ですね。ふつうはマリー・アントワネットの添え物みたいな扱いですよね(笑)ふ〜んと感心しました。今読んでいる本があるのでそれが終れば読もうと思います。読む本のリストが満載で(笑)コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/04 21:44
綺麗な写真と詩を読ませて頂きながら、サファイアさんの世界に引き込まれて行きました。
フジ子・ヘミングさんのピアノとクラゲの動画は、神秘的な世界で素敵ですね。
クラゲを見直しました。(*^_^*)
momiji
2010/09/05 20:03
momijiさん、ありがとうございます。
私のは詩ではございません(笑)萩原朔太郎大先生のだけが詩。ブログを読んでくれている妹が下手な詩を読まされて恥ずかしくなる、と文句を言っております(笑)だから写真の説明でございます。フジ子さんのピアノはいいですね。クラゲがこんなに癒されるものとは私も知りませんでした。コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/05 20:30
こんばんは☆

サファイアさんの言の葉とフォト 
ピアノの調べとともに 心に染みます。。^^*
誰もいない海 貝殻集め 
素敵な夏のジ・エンドですね
 
空に月 海にも月
この文字を当てた人は 誰なんでしょう 
そういえば 海の星もいましたね…☆  
吟遊詩人
URL
2010/09/05 23:13
吟遊詩人さん、ありがとうございます 
貝殻集めは灼熱の太陽の下、きつかったです。なんせ砂が熱砂で、波打ちぎわまで行くまでにサンダルが燃えそうでしたよ。夕方とも思いましたが次の日が月曜ですし遅くなるのもよくないし、9月1日は迫っているし・・・ 
本当に海月も海星もきれいな漢字ですね。どちらの生物もよく見れば、芸術作品のような造形ですね。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/06 20:58
こんばんは。
越前クラゲは厄介者ですが
海に浮くクラゲ…こうしてみると神秘的ですね。
「海月」よく合っていると思います。
炊飯器
2010/09/06 21:41
炊飯器さん、はじめまして
越前クラゲの新聞記事を偶然にも夕食後見ました。今年は出没していないそうですね。現れないとなると、「いったいどうしたのか?」とそれはそれで気がかりだから不思議ですね。 クラゲにも色々なのがいるな!と私も感心しました。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/06 21:57
こんばんは!いいですねぇ♪サファイアさんのポエム♪

また、書いてください♪

まだまだ暑いですが、クラゲは暦どおりにやってきてくれると、なんだか安心しますねぇ♪
モニカ
2010/09/08 20:40
モニカさん、ありがとうございます
それからコメント見つけるのが遅くなってごめんなさい。このところ忙しくなって。クラゲ、けっこうきれいですね。クラゲもその役割があって地球にいるんだと思いました。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/09 20:30
初めまして。
気持ち玉ありがとうございます。
「クラゲ」ってこんな漢字なんですね。知りませんでした。
私の近くの日本語では普通、お盆が過ぎると「クラゲ」に刺されるからなるべく海艪ノは泳ぎに行かなくなります。
でも今年は残暑続きで「クラゲ」も未だ出でないのでは?と思いますが台風が過ぎてもう出で来たでしょうね。
日本海艪璢Y麗ですけどこの海も素敵ですね。
ヤンチャ子
2010/09/10 17:29
ヤンチャ子さん、はじめまして
こちらこそ気持玉ありがとうございました。太平洋側もやはり8月中旬からクラゲが出ます。それはいっぱいいましたよ!「クラゲ」の漢字、面白いですよね!「海の月」とか。そちらはとても美しい日本海ですね。私は小学校の頃はよく日本海(天橋立や鳥取あたり)で泳いでいましたから、日本海側の水質や浜の美しさはバツグンだと思います。 この記事の浜もきれいでしたよ。日本は海に囲まれていて幸せだとしみじみ思います。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/09/10 21:47
綺麗な海ですね。
どちらの海ですか?
クラゲは海の中ではゆらゆらと優雅に楽しく泳いでいます。
海によって砂浜に上がり二度と海に戻れなくなってしまう。
寂しい一生かもしれませんが、そうではなくて...砂となり迎えに来た波に乗って海に帰れる。
自然な事で、戻ったクラゲは今度は何に生まれ変わるんでしょうね。
元のクラゲに戻りたいのでしょうか?
☆サファイアさんの詩 とても素敵です!!
貝殻も可愛いですね。
るんるん
2010/09/12 01:47
ありがとうございます。詩というものではございませんが(笑)
うちの家族は貝殻集めが好きなんですよ!どこの浜に行っても集めています。色々な種類の貝殻がありました。ここはアクアライン出口近くの内房の浜です。勝浦あたりまで行くともっときれいな浜が点々とあると聞いていますが、時間的に無理だったので・・
☆サファイア
2010/09/12 09:06
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