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zoom RSS 白バラと赤バラに捧ぐ  白バラの祈りとオスカー・ワイルドの赤バラ

<<   作成日時 : 2010/05/30 22:32   >>

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バラの季節です。先日三浦半島に住んでいる同僚が、「バラが咲いた!バラが咲いた!」と耳元で歌いました。彼女、毎年この「バラが咲いた!」という古い有名な歌を歌います。 さらに「バラの花を見にきて!」というのが決まり文句。 そして今年ついに彼女のバラを見に行くことに。 謙虚なので「少しだけバラ園にしているの・・」と言っていました。 「少しだけのバラ園」というのが コレ ↓ 
 
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公園とかではございません。個人のお宅の庭でございます。 バラのために土壌改良をしたそうです。黒々とした滋味ゆたかな土! 同居しているお母さまが丹精をこめてつくっていらっしゃいます。彼女曰く、「手伝っている」そうですが....

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画像 白いバラも咲いていました。
 白バラといえば、二年ほど前に「白バラの祈り」という
 映画のDVDを見ました。じつは映画が公開されたおり
 バラの彼女から映画を一緒に見に行こうと
 誘われたのですが、時間がなく、
 あとでDVDで見ました。

 「白バラの祈り」は、第二次世界大戦末期、
 ドイツ国内で “打倒ヒトラー”を呼びかける組織
 「白バラ」のメンバーであるゾフィーと兄ハンスの
 実話に基づいた、05年制作のドイツ映画です。 
 私はこの映画を観るまで、反ナチス抵抗運動の
 「白バラ」という組織を知りませんでした。

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1943年2月のドイツ、ミュンヘン。反ヒトラーの非暴力的レジスタンス“白バラ”は、戦争終結を訴え、ビラをまきます。大学でビラをまいた、組織の紅一点ゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、兄ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)と共にゲシュタポに捕らえられ、処刑されます。ギロチン刑です。

暗い映画だと敬遠されるかもしれません。 けれど映画を観たあとに残る、さわやかな風のようなものはいったい何なんでしょう? この映画は90年代に明らかになった「白バラ」運動に関する新たな証言に基づき、なるだけ忠実に制作されたそうです。 

ゾフィーは、21歳でこの世を去ります。 逃げの供述をすることも可能でしたが、ゾフィーは堂々とやったことを認めます。 そして、自分たちのやったことは間違ってはいない、と静かに粛々と処刑されてゆきます。 兄たちもまた。 刑が執行される前に面会にきた両親は、「お前たちを誇りに思う」と言って兄妹を抱きしめます。 

DVDのジャケットにもみえますが、窓がたびたび映ります。 とても印象的でした。監獄の窓から見える、光あふれる青空。 そこには、世界が変わるという希望が、自由な未来が、美しい青と光のなかで輝いているようでした。 

これを書きながら、吉田松陰と彼の留魂録を思い出しました。 この映画は第55回 ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀女優賞を受賞しています。監督:マルク・ローテムント

白バラの祈り - ゾフィー・ショル、最後の日々 予告編

 


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赤いバラも咲いていました。 赤いバラと言えば、オスカー・ワイルド( Oscar Wild 1854-1900) の「ナイチンゲールとバラ」をなぜか思い出します。 とても短い童話です。 日本語訳  英語 ← クリックするとテキストへ

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きっとこの童話に出てくるバラより美しい赤バラは存在しないことでしょう。なぜなら、それは恋したナイチンゲールがその命と引き換えに、みずからの心臓の血で紡ぎだした赤いバラだからです。 愛の結晶ともいえる赤いバラ。  

自分の命をかけて生み出した赤いバラを、その恋人は無残にも溝に捨ててしまいます。この話を読みながら、そうした経験をすることも人生であるだろう、と思いました。 それでもいい、と私は思います。 愛する経験を思う存分したなら、結果がどうであろうと、いいではないか、とふと思います。 愛したことがない不毛より、幸せだと。 

「白バラの祈り」もそうですが、「そして幸せに暮らしました」というハッピー・エンドを誰もが望むなかで、ただひたすら志を、あるいは、その愛をつらぬき、無残に散ってもいいではないかと。 そんなふうに生きられるのは、ある意味、幸せではないか、と咲き誇るバラの花を見ながら思いました。

       
下はウェルナーの「野ばら」です。私はシューベルトよりこの方が好きです よろしければお聞きください。




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参考

「白バラ」についての本も出ています。

本書 ↓より抜粋

「あの人たたち(白バラ)は英雄と呼ばれるべきだったのでしょうか? あの人たちは何も超人的なことを企てたのではないのです。ただある単純なことを守ったにすぎない、ある単純なこと、つまり個人の権利と自由、彼らは異常な理念に身を捧げたのでもなく、偉大な目標を追ったのでもありません。彼らの欲したことはみんなが、わたしもあなたも、人間的な世界に生きうるということだったのです。そしておそらく偉大な点は、彼らがこれほど単純な一事をひき受けて立ち、そのために生命を賭けたこと....」

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
バラ!大好きです!!
ご友人のバラ園、美しいですねぇ♪
少しだけではありませんね(笑)
素晴らしい♪

わたし、ターシャ・テューダのような庭を作るのが夢ですよ♪
いつか、やりますよ♪(笑)


留魂録、わたしもブログに上げました。

内容がほとんどサファイアさんと似ていまして、ひねりのない女であります。ごめんなさい^ロ^;

感動しました。素敵な本のご紹介、ありがとうございますm(__)m
モニカ
2010/05/31 07:07
「白バラ」に秘められた、悲しくも勇敢な兄妹の話に、私も感動します。

ナチズム発祥の地ミュンヘン。秘密警察が辻辻に張り付いていたといいます。そんななかで、早朝の家々のポストに「ヒトラーという人物を見直そう」、そういった見出しのビラが、1年近くも・・・。まさに、ナチにとっては獅子身中の虫でした。
「白バラ」のメンバーで、大学生のショル兄妹は、圧倒的な国家権力に対して小さな住いと、よく動く手と足と、一台のガリ版印刷機で対抗し、歴史に小さな良心の痕跡をしるしましたね。
捕まって処刑される前の面会で両親が「お前たちを誇りに思う」といって兄妹を抱きしめた、とありますが、胸を熱くしました。

ひとりよがりな解説に終りましたことを、お詫びします。いつも素適なお話を美しい風景や花などに添えて伝えてくださり、感謝です!!
minoc
2010/05/31 14:12
モニカさん、こんばんは
お庭きれいでしょ!優にバラ園だけで60坪はあるようでした!どこが少しだけかと思いましたよ(笑)ターシャ・チューダーの庭、お好きなんですね。以前、ターシャの庭のことでさるところと関わったことがあります。ターシャも亡くなってお孫さん、お庭ちゃんと維持できるのかな?と思っています。
留魂録の記事、あとからきちんと読ませていただきますね! 楽しみ!!こちらこそモニカさんも記事を書いてくださって嬉しいです!「白バラは散らず」は結構面白いです。面白いなんていうと、不謹慎かも。 あと白バラ運動については他にも色々本が出ているようですが、私は未読です。コメントありがとうございます。またのちほど。
☆サファイア
2010/05/31 20:51
minoさん、こちらこそ、解説ありがとうございます。 記事にはあまり詳しく書かなかったので助かります。兄妹たちと白バラの組織がつくったビラはその後飛行機からまかれ、役立ったようですね。か弱い一粒の種であっても、死んだのちに芽吹いたのがとても嬉しかったです。ナチスのような巨大なものに対峙するさい、はたしてこの兄妹のような行動がとれるかしら? と思いました。 映画は静かな画面で緊迫感が伝わりよかったです。  
☆サファイア
2010/05/31 21:00
素晴らしい「薔薇園」ですね。個人のご自宅とは思えません。
丹精込めて大事に育てているのでしょう!感服します。

花にはさまざまな人間模様がついて廻ります。嬉しい、幸せ、
悲しい、辛い、勇気、元気、活力、何時でもそこには花があります。
鈴蘭
2010/05/31 23:06
鈴蘭さん、こんばんは
すごいでしょ!バラ園。庭中にバラの馥郁たる香りが満ちて、まるでおとぎの国のようでした。剪定、肥料、接木、土、水やりなど、お世話は大変なようですが、お母様と友人が一生懸命なさっています。 バラはほおっておけば、寿命は15年ぐらい。だから接木するのが欠かせないとか。花には人間模様がついて回りますね。そしてどの人にも思い出の花があり、思い出の花の香りがあって。
コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/31 23:22
バラの花って虫がつきやすいし 病気にも弱いので 消毒や肥料とか お手入れが大変なんですよね。うちでは 3本の小さなバラの苗だけでふぅふぅ言っています。
謙虚なお友達は手伝っているだけっておっしゃっているけど見事な庭を維持するには 大変な手間がかかっているんでしょうね。
バラの花にまつわる物語 たくさんありますよね。それだけ バラの花が魅力に満ちているってことですね。
丸み
2010/06/01 11:33
丸みさん、こんばんは
子猫ちゃん、大きくなりましたね。バラが3本あるんですね。いいなぁ!ウチにはバラはありません。母がかつてバラ園をやっていました。もちろん、友人のお庭のようなすごいものではありませんが。 その時、おっしゃるように、油虫とかいっぱいついて、私、朝、それを除去する手伝いをさせられていました。それ以来、トラウマ(笑)。消毒が大変だと彼女も言っていました。肥料食いだし。
バラはやはり花の女王ですね。優雅さが違うというか。なんか悲しいお話をのせてしまったなぁ!と。ジョゼフィーヌ皇后の話にしようかな?とも思ったのですが、みんなあの話は載せているので(笑)そちらの記事、楽しみにしています。ウチは大きくなって家にやってきたので、子猫時代を知らないのですよ(涙)
コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/06/01 20:40
個人のお宅の庭でバラの庭、本当に素晴らしいですね。
私も好きなんですが、こんな素敵な庭にするのが夢です!
皆さんのように素敵なコメントは書けませんが、またお邪魔させて頂いてよろしいですか?
この曲はこの間は夜に聴いたのですが、朝に聴くのも良いですね。
少し切なくなってしまいますが、素敵な曲です!
るんるん
2010/06/05 08:05
るんるんさん、こちらこそ宜しくお願い申し上げます。
本当にステキなバラのお庭でしょ? 私、もうびっくり。口あんぐりでした。るんるんさんのお宅のバラもとてもきれいですね!あれだけきれいに咲かせようと思えば、日頃お世話が念入りなんではないでしょうか。私もピンクの小薔薇 ぐらいから始めようかな? なんて。 ウェルナーの「野ばら」は心が和みますね。コメントありがとうございます。 
☆サファイア
2010/06/05 10:36

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