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zoom RSS 幟(のぼり)を立てたがるのは伝統?それともDNAのせい? 五月、鯉のぼりに寄せて

<<   作成日時 : 2010/05/05 21:31   >>

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ゴールデン・ウィーク,皆さまいかがお過ごしでしたか? 5月になってようやく新緑がまぶしい快晴がつづくようになり、ほっとしています。今日は端午の節句。時おり鯉のぼりが空を泳いでいるのを見かけます。 友人宅のお隣の家、九匹もの鯉が悠然と泳いでいました。 最近ではめずらしい大型のそれは立派な鯉のぼりです。

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鯉のぼりは、中国の故事に由来します。黄河にある竜門と呼ばれる滝を、多くの魚が登ろうと試みたところ、鯉だけが登ることに成功し、竜に成ることができました。 鯉のぼりは、この「鯉の滝登り」から、親が我が子(男子)の立身出世を願って、皐月に吹流しを立てることに始まるそうです。

画像考えてみれば、日本人は「のぼり」が好きですね。街のいたるところで「のぼり」がはためいています。こうした光景、他の国では見かけません。 先日銀行に行ったら
窓口にも「ミニのぼり」がありました。幟(のぼり)とは、長方形の布の長辺の一方と上辺を、竿に、くくりつけたもの。

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 下の写真は以前に撮ったものから「のぼり」を
 選んだもの。 今年はゴールデン・ウィークの
 さなかに用事があり、おとなしくしておりました。




見てください、善光寺郵便局の「のばり」。情緒のある小さな郵便局にたくさん「のぼり」が立っていましたよ(写っていないのもある)。 左は彦根のおまんじゅう屋さんの「のぼり」。ステキですね。

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上の二つは私的にはいいなと思うのですが、歩道に堂々と置かれ、道路幅をせばめるような「のぼり」もあります。左下の場合、賃貸物件の広告のラックまで歩道にしっかり出しています(あ〜あ) また何本も林立している場合も多く、右下の場合、なんと6本連続して立てられています。道、狭いんですが・・まさに日本は「のぼり」天国ですね。

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江戸時代もそれは多くの「のぼり」が・・・・・ 下は葛飾北斎「五月の景」 武者幟りが見えますね。 ちなみに、鯉のぼりは、「のぼり」と名付けられていますが、形状は「吹流し」です。「鯉のぼり」は、江戸時代中頃より庶民のあいだで広まったそうです。 それまでは「武者幟り」だけだったとか。

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そして歌川広重もモチロン描いていますよ。住吉神社の「のぼり」は、現東京都の佃島の住吉神社の幟です。 この住吉神社は、摂津国(現大阪府と兵庫県にまたがる)の一の宮、住吉神社の総本宮である住吉大社(現大阪府)から分霊を勧請したものです。 幟柱はナント18メートルもあったとか。 江戸城からもみえたという巨大「のぼり」です。

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時代をさかのぼると、関が原合戦の折の徳川家康本陣の威容です。すご〜〜い!  

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          関ヶ原合戦図屏風 二曲二双 一部 田安徳川家伝来 江戸時代 19世紀

日本の旗の一種である幟(のぼり)の起源は、一説によれば、弥生時代に魏の国から卑弥呼に贈られた旗に由来するらしい?・・・・「魏志倭人伝」に記述があるというのですが・・・・(私は見たことがないのでなんとも・・・)

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今の形とほぼ同型の「幟」は、応仁の乱(1467年〜1477年)以降、武将が敵と味方を区別するために竿に旗を固定するような形にしたことに始まり、戦国時代、「旗差物(はたさしもの)」や「御旗(みはた)」として普及しました。目印である旗印として、家紋や文字などを入れました。 雑兵・足軽は背中に旗差物をしていました。

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     重要文化財 関が原合戦図屏風 8曲1双(一部) 桃山時代(17世紀) 大阪歴史博物館

こうした合戦の屏風を見ると、おびただしい幟が見えます。21世紀の日本の街角にあふれる「のぼり」。そのほとんどは販促用に立てられています。けばい原色ののぼりも多く見られ、なんとか目立とうとしています。街の景観を損なうような「のぼり」も数多くありますね。

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そのほかにも選挙のおり、各党はのぼりを立てますし、箱根駅伝でも各大学ののぼりが勇ましくはためいています。そうそう、国技館や歌舞伎座にも立っています。 「のぼり」をすぐに立ててしまう、あるいは立てたくなるのは、
戦国時代以来の伝統? はたまた、DNAの影響なんでしょうか?そんなことを思いながら、ゴールデン・ウィークは終わってしまいました。 街はいま、つつじが満開です!

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
おぉ元気で大きな”鯉”泳いでるというより舞っている感じ・・
風が強かったのですネ。でも見事です!参った〜〜(笑)
{のぼり}いつも何気に見ていて、考える事もありませんでしたが、
なるほど、そうだ〜日本って事があるたび、年中{のぼり}を
掲げますね。なるほど”うん・うん”とうなずいてしまいました。
鈴蘭
2010/05/06 00:45
鈴蘭さん、おはようございます
GW、いかがでしたか? 4日にちょこっと出かけたらそれは混んでいました。のぼりは最近とみに増えているそうです(幟の出荷数から)。なぜだろう?って思いました。一つのお店に何本もの幟が立っていることがありますね。どういう心理を反映しているんでしょうね? 興味深いです。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/06 07:37
皐月の空を幟の鯉が群遊している写真は、動きがあって素適です。
佃のすみよっさんの幟柱は18メートルもありましたか。6階建てのビルに相当する高さの鯉幟なんて、さすが江戸っ子ですね!
サファイアさんのブログは、隅々まで心配りがしてあって、魅せられます。このたびは、赤と緑の配色が目を惹きます。
minoc
2010/05/06 13:19
うちの近所で一番見かけるのは パチンコ屋さんの本日開店の旗です。毎日 朝開店するので 本日開店であっているそうです。
日本人はきっとのぼりを見ると アドレナリンが湧いてくるようになっているんでしょうね。中国はどうなのかな?万博会場の中継でのぼりは見かけないけど・・・
丸み
2010/05/06 15:56
確かに街を歩くと旗指物が凄いですね。これはもう、日本の文化です。ネオンをきらきらさせるより幟のデザインのセンスで競ってもらえれば、日本の街ももう少しセンスが良くなるかもしれませんね。ハウジングと1000円は、つぶら餅に負けているようです。ネットで日本中の幟の写真を募集して人気投票でもやれば文化貢献事業になるかも……
紫雲
2010/05/06 16:24
minoさん、ありがとうございます。
まさに六階建てのビルの高さに相当しますね!江戸っ子の心意気を感じます。きっと日本一背の高い幟にしたかったのではないでしょうか? これより背の高い幟が江戸時代に存在したのか?興味があります。住吉神社のこの幟はセンスがいいですね!だいたい神社の幟はどれもかっこいいです! コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/06 17:29
丸みさん、お久しぶりです
おっしゃるように、アドレナリンが湧くのだと思いますよ(笑)こちらのパチンコ屋さんは「幟」も2〜4本立てています。「本日開店」ってどこのパチンコ屋さんも書いているのは、そういうことだったんですね!面白い!なんであの文句があるのかな?ッて不審に思っていました。TVで見るかぎり上海万博ではなさそう....コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/06 17:34
紫雲さん、お久しぶりです
すご〜〜くいいアイデアですね!本当にそうです、幟のデザインのコンテストでもやればもっとましなデザインのが普及するかもしれません!つぶら餅の幟はとてもいいですよね!ここに取り上げた他の幟はみんな大負けしています。ご存知ですか?新たな幟が開発されたんですって!新商品は蛍光材(多分)が含まれていて、夜にピカッと光るんだそうです。これでますます幟が増えそうな予感が・・・・ コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/06 17:39
サファイアさん、こんばんは。 こいのぼり、本当に気持ち良さそうに泳いでいますね!和菓子屋さんののぼり、いいですね〜。なんと言っても、この中では一番惹きつけられます。最近観た中国の映画、「レッド・クリフ」「ウオー・ロード」「レッド・ウオリアー」いずれも戦いのシーンの中に幟や旗があったような・・。今日は、すっきりとしたとても清々しいお天気でした。家の近くもつつじが満開で、ピンクや赤、白の花がかわいらしく咲いています。箱根の、山の上ホテルのつつじもさぞきれいに咲いていることでしょうね!
MOKO
2010/05/08 20:24
MOKOさん、こんばんは
ツツジ、今が満開ですね!山の上ホテル、とてもきれいでしょう! つぶら餅の幟、カッコいいですね! 
レッドクリフなんかの戦闘シーンにも多くの旗や吹流しがありますね。ただ、幟(のぼり)との形状の違いがあります。幟の場合、現在使用されているものも含め、長辺の一方と上辺を竿にくくりつけたものを指します。記事中の写真をご覧になっていただくとわかると思いますが、つまり上辺もくくりつけられているのです。レッドクリフなどに出てくるものは、上辺はくくりつけられていません。どうやらこの形式は日本独特のようです。叉日本の幟の形は、長方形で、他の国にあるような正方形や三角形のものではありません。旗にはいろいろな形があって面白いですね。「幡」というものもあります。
GWが終わり、なんだかぼーっとしていますよ(笑)
コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/08 21:57
サファイアさん おはようございます。

空に泳ぐ鯉のぼり、本当に悠々としてますね〜!
最近はこんなりっぱな姿、なかなか見られません。
今年のGW前、何がショックだったかって
住まいの一階下のお宅の、ベランダでカラカラ回るあのお飾り
(名前がわかりませんが)
あれを見て初めて、そんな季節だったんだと気づかされたことでした。
「忙」の文字の成り立ちに、改めて感心したり。。。笑

昨日は関東大学生の主催する、あるイベントに参加。
まさしくのぼり?旗?を持って、海辺の強風と戦った私でした。
(注:私はとうの昔に大学生ではありません〜笑)
ピュア
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2010/05/09 09:49
ピュアさん、こんばんは
とてもお忙しいみたいですね。体を壊さないよう時々はお休みくださいね。
あのカラカラ、私も名称がわからなくて、聞いたところ、「矢車」というそうです。羽は「矢羽根」とか。 ずっと「カラカラ」と私も言っておりました(笑)
ピュアさんが「幟」を振っていたとは!! ああ、見たかった!海辺はさぞ気持ちがよかったでしょう! 先日も逗子へ行ったら、海風が心地よいことこの上なし。これからピュアさんの街というか湘南もシーズンに突入しますね。
コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/05/09 13:28

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