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zoom RSS 新刊絵本「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治・清川あさみ)&ダイアモンドの海は宇宙に存在する!  

<<   作成日時 : 2010/01/23 08:26   >>

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画像宮沢賢治の不朽の名作、「銀河鉄道の夜」には、
宝石、天然石が、まるで星々が夜空を彩るように
光彩をはなち、キラキラ輝いています。
銀河ステーションには
無数のダイアモンド(金剛石)。
天の川をゆく汽車の窓からは、
トパーズ(黄玉)、ルビー(紅玉石)、水晶、
黒曜石、サファイア(青宝玉)。
青白い光を出す鋼玉はスター・サファイア。
すばらしい紫のりんどうの花は月長石。
これは薄紫のムーン・ストーンでしょうか。


先日、本屋さんで見つけたリトルモアから出ている清川あさみさんの新刊の絵本、「銀河鉄道の夜」。 
あまりにきれいなので即購入しました。
清川あさみさんは、衣装、空間、イラストなどさまざまなアート作品を手がけるアーティスト。 

この絵本では、銀河鉄道が行く異空間のめくるめく風景を、色彩ゆたかな糸、布、ビーズ、スパンコールを用いて表現しています。 それはまるで万華鏡が織りなす世界のよう。 ステキな絵本ですよ! 宮沢賢治の原作にもほぼ忠実で読みやすいし。 で、版元に問い合わせると、一部なら本の中身を写真に撮ってもいいということで・・・こんな感じです。


画像画像 














宮沢賢治は「石っ子賢さん」と呼ばれるほどに、小さいころより石が大好きでした。 盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)で鉱物を学んだこともあります。 彼の家の近く流れる北上川の河原には色とりどりの石や鉱物がころがっていました。 

銀河鉄道のお話の初めは:

星祭(ケンタウル祭)の夜、病気のかあさんのため、牛乳をとりに行った男の子ジョバンニ.。 汽車の音がどこからか聞こえてきます。 気がつくと、銀河鉄道にのっており、そこにはただ一人の友だち、カムパネルラがいました.........
車窓からは宝石に彩られた夢幻の景色がつづきます:

「・・美しいそらの野原の地平線のはてまで その大きなとうもろこしの木がほとんどいちめんに 植えられてさやさや風にゆらぎ その立派なちぢれた葉の先からは まるで ひる間にいっぱい日光を吸った金剛石(ダイアモンド)のように 霧がいっぱいついて赤や緑やきらきら燃えて光っているのでした・・・・」

このあたりとは異なり、岩手では満天の星が降るように見えるんでしょうね! 賢治は、銀河系(天の川)の星々が銀砂のように敷かれた星空を、ふるさとの河原にころがっている美しい石たちに喩えて語っているんでしょう。

天の川銀河にかがやく、幾多の澄んだ光を、宝石をつかった比喩で表現した「銀河鉄道の夜」。 賢治の文に、清川あさみさんの優美なアートがすばらしい絵本です。  

画像さて、賢治が語ったダイアモンドが一面に広がる光景。
じつは現実に宇宙には存在するようですよ! 

比喩ではなく、本物のダイアモンドの海が
太陽系でいちばん遠い惑星、天王星と海王星に存在する! 
そんな有力な説が2010年1月15日付の
ディスカバリー・ニュースに掲載されていました。Dicovery News

海王星 画像:NASA

1977年にNASAgが打ち上げたボイジャー2号は
1989年に海王星に最接近してこの画像を
撮ってきました。 

巨大な青い玉である天王星と海王星には、液体ダイアモンドの壮大な海に、固体ダイアモンドのすごい氷山がプカプカ浮かんでいるらしい??? 海王星には斑点が見えますが、いちばん大きなものが大暗斑(だいあんはん)。 そこでは猛烈な嵐が吹き荒れているらしいのです。ダイアモンドの雨が降り、ダイアモンドの嵐が吹きすさんでいるのかもしれません。

宇宙は不思議なものであふれていますね。 「銀河鉄道の夜」はちょっと悲しいお話です。けれど読者を、ひと時夢のような天の川銀河の異空間にいざなってくれます。 

太古より人々は夜空を見上げ、その美と神秘にこころ打たれてきたのでしょう。 ちなみに、万葉集には、柿本人麻呂の天の川や夜空を詠んだ歌が十数首載っています(七夕の歌が多いですが・・・・) そのなかで特に好きなのが:

天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

月の船が、星の林の中を、漕ぎ渡ってゆく! イメージが豊かでとても美しいですね。


そして宮沢賢治の「星めぐりの歌」。賢治の美しい魂を感じる詩です。 よかったらぜひ聞いてくださいね。




作詞作曲・宮沢賢治

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの こいぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす

アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。


註 宮澤賢治が正しい表記ですが、「澤」→がやさしい「沢」のほうをつかっています。




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銀河鉄道の夜
リトル・モア
宮沢 賢治

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青梅のイラストレーターが描く宮沢賢治の世界
三鷹台のギャラリーカフェ「オガワカフェ」で9月22日より、デザイナー兼イラストレーター小林敏也さんによる画本の原画展「ゴーシュが、トォテテ テテテイ」が開催される。営業時間は11時〜21時。10月3日まで。 ...続きを見る
ローカルニュースの旅
2010/09/17 18:29

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
サファイアさん、こんばんは。
清川あさみさんの新刊の絵本、『銀河鉄道の夜』わたしも見てみたくなりました。冬は寒くて花もほとんど咲かないしあまり好きではありませんが、冬の星空は本当にきれいですよね。毎晩、無数の星がまるで宝石のように輝いています。冬には冬の良さがあるものですね。♪星めぐりのうた♪う〜ん 歌詞もメロディーもとても素敵です。
MOKO
2010/01/24 21:03
MOKOさん、こんばんは。
本当にそうですね。冬は星空です。星座がはっきり見えます。夜遅くなると東の空へ北斗七星が昇ってきますね。宮澤賢治の作詞作曲の歌、かなりあるのでびっくりします。宮澤賢治のような純粋な人は、早く天に召されるんですね(昔は早く亡くなった方が多いけど・・・)。 コメントありがとうございます。 
☆サファイア
2010/01/24 21:36
こんばんは。
「星めぐりのうた」、学生時代、合唱で歌ったことあります!
いまだに覚えていて、ときどきふと口をついて出てくるんですよね。
「ポラーノの広場のうた」というのもあって、それはうろ覚えですが、とても明るくてさわやかな曲だったのを覚えています。
覚えようとしなくても、記憶に残っている。
そんな曲を作れるなんて、やっぱり宮沢賢治は素晴らしい才能を持っていたんですね。
思いがけず「星めぐりのうた」聴かせて頂き、懐かしく、とても嬉しかったです。
清川あさみさんの「銀河鉄道の夜」、綺麗ですね!
さっそく書店でチェックします。
素敵な絵本を紹介して下さってありがとうございます。

ナノカ
2010/01/25 01:23
ナノカさん、おはようございます。
「星めぐりのうた」合唱されたんですね。私、この歌、お気に入りなんです。「ポラーノ広場〜」は知らなかったです。youtubeでチェックしてみますね。教えていただいてありがとうございます。時代が違うのでしょうが、いわゆる唱歌・童謡といわれるものも含めて、昔の日本の歌、心に染みわたります。ふるさとの山河を感じる、というか。コメントありがとうございます。
☆サフィイア
2010/01/25 07:27
うわあ!気になりますね!!!

わたしも本屋さんいって見ます!
ありがとうございます。
モニカ
2010/01/26 09:28
ぅわぁ〜!
こんなこと考えはじめると
本当に夜も寝られないくらいドキドキ、ワクワクしますね。

子どものころ、地球ってまっ平らな大地の果てに
落ち込んでいく黒い世界があるものと思い込んでました。
賢治のこの作品は、外国のお話しだとも思い込んでたくらい
想像を超える素敵な世界ですね。
ピュア
URL
2010/01/26 10:57
モニカさん、たくさん気持ち玉、ありがとうございます。
この絵本、つくりが面白いですよ。製版のさいに、写真印刷になっていますが、色々な素材をつかったアートでオリジナルは製作されています。そこが面白いなぁと思っています。 ビーズは☆☆をあらわすのに、最適な素材ですね。スワロフスキーも一部使われているんじゃないかしら。
コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/01/26 19:32
ピュアさん、こんばんは。
実は、私も子供の頃、「銀河鉄道」はどこか外国のお話だと思っていましたよ(笑)ジョバンニやらカムパネルラ、舌を噛みそうな名前ばかりだから。私もやれ宇宙の果てや異次元やら、考えてもどうしようもないんだけど、そうしたことを考えるのが好きなほうですね(笑)時間の無駄、でしょうね(笑)なんで宇宙はこのような多様性に富んでいるのかしら? 不思議ですよね。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/01/26 19:45
雨ニモ負ケズ・・・の「哲学詩人」が、宇宙にひろがる宝石空間に翼をひろげていました!!
「石っ子賢さん」が宝石商開業を相談する手紙を父親に書き送っていたそうです。宇宙美の謎に酔いしれた顕治サンが、超うれしいのです。
minoc
2010/01/28 00:33
minoさん、おはようございます。
先ほどそちらに伺ったら、ひどいお風邪だったようですね。お加減はいかがですか? くれぐれもご自愛くださいませ。
おっしゃるように賢さん(笑)、宝石商を開きたいぐらい石が好きだったようですね。 賢治の童話には本当にたくさん宝石やら貴石が出てきます。いちばんのお気に入りは琥珀だったようですが・・・賢治の澄んだ魂のきらめき、ともいえるでしょうか、すべての作品が美しい光彩に満ちていて、ああ、こういう人もいるんだ! とこちらまで心が洗われます。
お風邪なのに、ご訪問とコメント、感謝申し上げます。
☆サファイア
2010/01/28 08:20
サファイアさん、こんにちは。
お蔭さまで風邪もよくなり、再び「奥地紀行」に出かけています!
賢治が宇宙として愛した宝石、なかでも琥珀。そのためか、この語には洋ルビを付けなかったとか。字づら、そして音韻がいいですね。スバルのように。

この節はご心配をいただき、有難うございました。
minoc
2010/01/29 12:11
minoさん、遅くなって申し訳ございません。
山のような用事で忙殺されております。全快されたご様子、なによりでございます。ありがとうございます。
☆サファイア
2010/02/01 17:12
こんばんわ。
今日はこちらからお邪魔してみました。ところで
立春は2/4日です。お詫びして訂正します。
huuraibou
URL
2010/02/01 18:48
kazeさん、ご丁寧にありがとうございます。
2月4日が立春。それなのに、本当に寒いです。こちらは雪が降っております。
☆サファイア
2010/02/01 21:54
はじめまして。
素敵な絵本の紹介〜星めぐりの歌
有難う。宮沢賢治は心惹かれる作家であり
子育ての遠い日々に復刻版の全集を購入。
双子の星が特に好きです。

清川あさみさんの絵本も購入したいと思います。
四十年余連れ添った夫が突然
銀河の一粒となって四ヶ月余。
賢治ワールドを身近に感じます。
ゆきむすめ
2010/02/07 22:39
ゆきむすめさん、はじめまして。
ご主人様、そうだったんですか。私も去年、近しい者が亡くなりました。星を見るとやはり思い出しますね。 ご自愛くださいませ。
「双子の星」の中に星めぐりが出てきますね。双子の星の中の、「貝殻の靴」は桜貝かしら?「銀の笛」とか、賢治はイメージがとても美しいです!「双子の星」はタゴールの詩(銀の船〜)に少しイメージが似ているような気もします。 コメントありがとうございます。また遊びにいらしてくださいね。
☆サファイア
2010/02/08 18:10

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