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zoom RSS 京都・東福寺 重森三玲の石庭(方丈庭園)を訪ねて

<<   作成日時 : 2010/01/07 20:17   >>

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画像水を抜くことで水を表現する枯山水の庭。 
白砂の砂紋は、打ち寄せる波となり、
あるいは渦巻く波となり、
観る者をあたかも月光輝く海にいざないます。 

冬の京都、京都五山の一つ、東福寺の方丈庭園。 
昭和の名作庭家、重森三玲(しげもり・みれい1896−1975)の
代表作です。 「八相の庭」と命名され、
方丈の東西南北に四庭を配置しています。

ひと気ない縁側に座れば、砂と岩の織りなす造形に
魅入られます。 静かな冬の午後にそんなひと時を
もてたことに感謝です。

重森三玲がこの庭をつくったのは、明治14年に焼失した
本堂が17年がかりで再建されてまもなくのこと。
仏殿の復興に全力をつくしたお寺にはもはや余力はなく、
三玲は「永代供養のつもり」で
ボランティアで作庭したと聞きます。




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画像方丈南庭 ↑↓ → 

仙人が住むという瀛洲(えいじゅう)
蓬莢・壺梁(こうりょう)・方丈の四島を
あらわす巨石が置かれ、
奥には五山に見立てた築山が配されています。

砂紋により荒海(八海)を表現。
西方に五山を築山として、神仙境を表現しています。


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                  方丈北庭 ↓

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方丈北庭には苔と石で造られた市松模様が広がる「小市松」。 夏に行くと苔がもっとみずみずしかったでしょう!

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彫刻家・イサム・ノグチは、東福寺の北庭を『モンドリアン風の新しい角度の庭』と評しました。 抽象画のよう!

方丈東庭  北斗七星の形に並んだ柱石は、東司の柱石の余材を利用したそうです。

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新年になりました。 本年もよろしくお願いいたします。 

去年の暮れ、少し時間があったので、京都の東福寺に寄ってきました。 なぜ東福寺かといえば、たんに京都駅に近いのと、重森三玲の石庭を見たかったから。 だいたい冬、それも暮れにお参りする物好きなんて少なかろうと、考えたからです。 ある意味、正解でしたよ。 東福寺へつづく参道、ほとんど人影はなし。 秋の紅葉のころは、すごい行列が延々とつづくあの道も、すっきり空いておりました!!

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情緒のある道。日頃、コンクリート・ジャングルの中を歩いているのでほっとします。ほら境内にも人がいないでしょ?

東福寺の創建は鎌倉時代。ときの摂政関白・藤原(九條)道家が、九條家の菩提寺として造営。 19年かけて都最大の伽藍を完成させました。 開山は、聖一(しょういち)国師(円爾)。 宋へ留学し、臨済宗を広めた方です。

本堂(仏殿)正面 明治14年(1881)火災で焼失し、昭和9年(1934)に再建
本堂天井には、堂本印象作の蒼龍図が描かれていますが、撮影禁止でした。 手前は禅堂

 
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禅堂(正面) 重要文化財 1347年に再建 わが国最古最大、中世から遺る唯一の座禅道場 

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三門 国宝 室町時代(1405) 日本最古の禅宗三門 とても大きいです!

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東福寺といえば通天橋。 紅葉の名所として全国にその名をとどろかせていますが・・・・・ 紅葉のころ、観光客が群れなす通天橋もこのとおり。

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そして眺めは?

    見渡せば 花ももみじも なかりけり ・・・・・・ ああ、やはり悲しい!

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    山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば   あ〜あ!

東福寺は山里ではないけれど....... 人ごみがないのは良しとしても、次回は行列の一員になって秋に来ようっと!
ちなみに秋の紅葉時の通天橋はこんな感じ。 写真 Flicker より by hyamaoka  遵守事項 

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さて、東福寺は奈良の東大寺と興福寺という二大寺から一字ずつをとり、名づけられました。壮大な寺域には、数多くの塔頭、小寺院が建ち並んでいます。 通天橋を渡ると、開山堂があります。 重要文化財 聖一国師を祀る。 

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江戸中期の名園です。 砂の清浄さにこころが洗われます。 

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なお、東福寺には、重森三玲の作庭の光明院の波心庭もあります。 別名、「虹の苔寺」。 白砂と苔の間に石を並べた庭として有名です。 私が訪れたときは見学できませんでした。また龍吟庵(りょうぎんあん)の庭も三玲作。三玲は大徳寺・瑞峯院の庭なども作庭しています。 どのお庭も本当にすばらしい!!

画像 そして広大な寺域にひっそり建つ、芬陀院(ふんだいん) 
 別名は雪舟寺。 
 雪舟の庭は画聖,雪舟禅師によって
 寛正,応仁のころ(1460-1468)に作庭されたと伝えられます
 枯山水式の庭園。 荒廃していた庭を重森三玲が
 昭和14年(1939)に復元修理しました。 とてもステキですよ!!

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上に見える石組みは亀島。下に少し見えるのが鶴島です(雪舟作・三玲修復)京都で最古の枯山水庭園のひとつ。

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そんなこんなで少しだけ京都の冬を楽しみました。


つぎの記事へ 映画「アバター Avatar」は劇場で見る価値あり

前の記事へ  ワニと龍 龍の起源は? 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おまけ

下は見学できなかった龍吟庵(作庭:重森三玲)のyoutube ビデオです。 ステキですよ!










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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
 新春のお慶びを申しあげます。
    本年もよろしくお願いします。

素敵な時間をお過ごしになったのですね。
kaze・・・
2010/01/07 23:20
kazeさま、ありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
そちらの記事も楽しみにしております。
☆サファイア
2010/01/08 07:53
新年明けましておめでとうございます。

東福寺に行かれたのですね。
いつも素敵な写真とレポートありがとうございます。

今年も楽しみにしています。
Kay
2010/01/08 12:51
あけましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いいたしますm(__)m

京都、いらしてたのですね♪
わたしは逆に
横浜・千葉へ帰省しておりました。

関東のほうが
関西よりも暖かいのには
驚いてしまいました。

庭園
美しいですね。

究極の癒しですね。

ありがとうございます^^
モニカ
2010/01/08 15:29
kayさん、ありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
東福寺には紅葉の頃行ったことがありません。前回も夏だったし・やっぱり秋に行かないと・kayさんの記事を楽しみにしております。
☆サファイア
2010/01/08 20:16
モニカさん、お帰りなさい。
いつも反対方向にお互い帰省していますね(笑)そう、たしかに関西の方が寒かったような・・石庭は龍安寺もそうですが、のんびり座ってぼーっと眺めると癒されますね。瞑想といかないまでも・・モニカさんの絵本、楽しみにしています。本年もよろしくお願いいたします。
☆サファイア
2010/01/08 20:21
明けましておめでとうございます。
東福寺を訪れられたそうで、すてきなお写真を有難うございます。
むかし、この石庭を廊下から眺めた記憶があります。水がない枯山水に波を見、せせらぎを聴く。想像力を掻きたててくれる庭でした。
円窓がいいですね。そこに丸く切取られた草木がのぞいている。なんと気の利いた先人達の美意識でしょう!
どうぞ、本年もよろしくお願い致します。
minoc
2010/01/09 00:19
minoさん、ありがとうございます。
枯山水は不思議ですね。水がないのに水の流れを感じますから。
この様式を最初に考案されたお坊さまの独創性に感心します。
雪舟寺の円窓、本当に「気が利いて」います!! 遊び心もあったんでしょうか。 本年もよろしくお願いいたします。 そちらの絵と記事を楽しみにしております。
☆サファイア
2010/01/09 08:32
枯山水。
いつもフシギに思うのですが
最初はいいとして、
最後のほうはどうやって他の模様を消さずに
こんなに綺麗に出来上がるのでしょうか?

空から吊り上げられてでも作業してるのかな?と(笑)


サファイアさん

あけましておめでとうございます。
今年もまた 心が洗われるような
読むとにわかに、自分が賢くなれるような(笑)
サファイアさんのいろんな記事を楽しみにしてます。

ピュア
URL
2010/01/10 13:26
ピュアさん、ありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

最後のほうの模様はどうするんでしょうね。きっと中心部から描いていって、端のほうになると、砂のところから築山や縁側脇に出られるんじゃあないかしら?
2010年のピュアさんの詩を楽しみにしております。
☆サファイア
2010/01/10 20:56
な〜るほど。
中心部から外へ描いていく。
そんな簡単なことすら思いつかなかったです。
なんて頭の固い。。。汗
ピュア
URL
2010/01/12 20:12
ピュアさん、私の書いたのはあくまで想像で、本当はどうなのか全然知らないんですよ。記事書いたのに、勉強不足ですね。 間違っている可能性のほうが高いんじゃないかしら? ご存知の方、どなたか教えてくださ〜〜〜い!
☆サファイア
2010/01/13 21:25
サファイアさん、こんにちは。
お元気ですか?
東福寺の方丈北庭、市松模様がいいですね。実は私、京都に行ってきました。
今回はいとこの結婚式が伏見で行われたので、京都に1泊してOO年ぶりに
京都を散策してきました。あまり時間がなかったので、東福寺には行けませんでしたが、清水寺、東寺、三条大橋〜四条大橋のあたりをのんびり歩いてきました。楽しかった〜。 今年もどうぞよろしくお願いします。サファイアさんの記事、楽しみにしています。
MOKO
2010/01/21 12:31
モコさん、お久しぶりです。本年もよろしくお願いいたします。

いとこさん、ご結婚おめでとうございます。結婚式にご出席、準備とかで大変でしたね。でもお慶びですし、京都/奈良にもいらしたし、本当によかったです。ずっとお忙しかったから、楽しく過ごされたことと思います。あとで、そちらに伺いますね。 ちらっと新幹線のところ、読みました(笑)ワクワク感がしっかり伝わってきましたよ!! コメントありがとうございます。
☆サファイア
2010/01/21 20:10

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