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zoom RSS 菊まつり 湯島天神(天満宮) 菊花香る! 

<<   作成日時 : 2009/11/07 08:47   >>

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先日、仕事が早く片付いたのと、御茶ノ水の北に出たので、久しぶりに湯島天神(湯島天満宮)に立ち寄りました。湯島天神では、菊まつりをやっています(11月1日〜23日)。 境内に入ると、菊のすがすがしい香りがあたりにただよい、心地よい気分になります。菊の愛好家の方たちが、丹精をこめて育てられた約2000本の菊が展示されていました。 湯島天神の拝観料は無料です。 菊まつりも無料!!


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厚物(あつもの)と呼ばれる、花弁が鱗(うろこ)状に幾重にも重なって咲くタイプ ↑


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管物(くだもの)と呼ばれる、花弁の全てが中空の管状になっているもの ↑

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大作り(おおづくり)・・・千本咲き ↑一株作りで、中心の一輪より一段毎に六輪ずつ殖やして全体で一輪の花のように組み上げた大菊。 一株でこんなに立派に、ああびっくり。

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盆庭 大菊・小菊・嵯峨菊などを巧みに組み合わせて景色や物語を表現した総合庭園(一部) ↑


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秋をおきて 時こそありけれ 菊の花  うつろふからに 色のまされば  平 貞文

私は白菊が好きです。 万葉集(奈良時代)には菊を詠んだ歌が一首もない、とききます。 中国から奈良時代には菊はまだ渡来してなかったのでしょうか。 菊が出てくるのは、平安時代(794〜1185 or 1192)の10世紀、11世紀の古今集、源氏物語あたりから。 

こころあてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花

百人一首に出てくる凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の超有名な歌。 ステキですね。 けれどちょっと待って!
ここで詠まれている白菊というのは、上の写真のような豪華絢爛な「厚物」ではなく、もっと可憐な花だったんでしょうね。 菊の品種改良がすすんだのは、江戸時代だと聞きますから。 

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湯島の天神さんにお参りしているのですから、菅原道真公の歌をやはり載せないと失礼ですよね ↓

秋風の 吹き上げに立てる 白菊は 花かあらぬか 波の寄するか

紀伊の国(現和歌山県)の吹き上げ浜で詠んだ歌↑ 秋風に吹かれている浜の白菊....波の打ち返す青い海!


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懸崖作り(けんがいづくり)・・・大懸崖・中懸崖 断崖の上より垂れ落ちるようにみせる小菊 ↑↓


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                              菊の盆栽 ↑


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上の写真のような管物は江戸時代にもう存在していたようですね。 伊藤若冲の絵の中にもよく似たのが.....

そして圧巻は

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加賀のお殿様命名の古菊 巴錦(ともえにしき) 北斎も描いていますよ!

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                             葛飾北斎 画

去年、長野県の小布施の北斎ミュージアムで、北斎さんの肉筆画の菊を見ました。 すばらしかったです。平安時代は皇族・貴族階級のものだった菊も、江戸時代になると、一般庶民のあいだに広がり、菊の品種改良がすすみました。 江戸時代には、「菊まつり」のような品評会もさかんにおこなわれていたそうです。 下は歌川国芳です。

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菊まつりでは、菊人形の展示もありました。娘はまだ菊人形を見たことがありません。 娘に見せてやりたかったです。 もう一度見に行こうと思います。 

江戸時代、植木職人を中心に菊の花の品種改良などがさかんに行われました。 弘化年間(1844〜48)には、顔を人形で作った「菊人形」がお江戸に出現していたそうです。 

私自身は亡くなった父に連れられて小さい頃、菊人形を見に行きました。当時は、かぐや姫なんかもあったような。おとぎ話にくわえ、戦国ものの信長や淀君(茶々)のお人形だったような記憶が(父の話から)。 昔見たのは、もっと大がかりな一大歴史絵巻だったように気がします.......たくさんの場面があり、何体もの華麗な菊人形が、歴史の有名シーンを構成していたようなおぼろげな記憶が.....湯島天神では、NHK大河ドラマの「天地人」から直江兼続とお船、上杉景勝の三体の菊人形さんでした。  写真は兼続とお船です。 景勝さんは割愛。

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菊の季節になると、「菊人形、見に行こう」と言っていた父。 父を思い出してなつかしかったです。 菊の季節が終ると晩秋。 ほんのひとときの菊の気高い香りでした。

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たましひの しづかに うつる 菊見かな   飯田蛇笏 


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                     今年とれた稲の初穂が奉納されていました。


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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
湯島天神では菊祭りを開催中なんですね。

菊の香りが漂う神社なんて素敵ですね。

行きたくなりました!
kay
2009/11/07 22:32
kayさん、こんばんは。
今、やっています。kayさん東京にお住まいの頃、湯島天神いらっしゃったのではないでしょうか。菊の香は、ほのかで清々しくていいですね。それほどあのあたりは昔と変わっていないと思いますが....
コメントありがとうございます。 
☆サファイア
2009/11/08 01:06
すてきな菊の鑑賞をなさいましたね。
厚物、管物、大作りなどそれぞれに特徴があって見事です。
なかでも菊の盆栽は、アブストラクトな趣きさえ感じられ、しばらく足を止めました。
余談ながら、中国から当初にやってきた菊は観賞用としてでなく、薬用だったそうですから、菊枕も早くにお目見えしていたのではないかと思います。
眼福のひとときを有難うございました。
minoc
2009/11/08 23:08
minoさん、ありがとうございます。
私、菊の盆栽を初めて見ました。幼い頃見たかもしれませんが.....たくさん出品されていました。アブストラクト、たしかに。盆栽はアートですね。菊のはめずらしかったです。 菊枕は本当にステキですね。菊の香は爽快感があって格別ですもの。 これだけの数が一度に並ぶと、一本の菊の香がほのかなものとはいえ、境内が香っていましたよ。
☆サファイア
2009/11/09 00:28
サファイアさん こんにちは。

2000本ですかぁ。
ものすごい数の、まさに菊花繚乱ですね。
丹精こめられた姿はどれも美しいですけど
巴錦ですか?初めて見ました。
まるで着物の布地のようで、美しいですね。
行ったことはないのですが、
イメージの中の加賀という土地柄にぴったり。
ありがとうございます〜^^

菊の花のおひたしが食べたくなっちゃいました。(笑)
ピュア
URL
2009/11/09 12:04
ピュアさん、こんばんは。
「菊花繚乱」さすがピュアさん、ステキな言葉ですね。本当にそうでした!
びっくりしたのは、文京区の小学生たちの菊が出品されていたことです。みんな一生懸命育てたんだろうなぁ、って感心しました。 巴錦、私も初めてでした。
もっとすごいのがあったんですよ、実は。写真、失敗して...直径30センチぐらいのが。 菊の花のおひたし、旬だから、ウチも作ろうッと。コメントありがとうございます。
☆サファイア
2009/11/09 17:55
わあ!素敵!
午前中はわたしも自宅の小菊の手入れをしていたところでした!
アブラムシがつくのですよーーー。

大きな菊は
なんてゴージャスなのでしょう♪
きれいですね♪
ありがとうございます。
モニカ
2009/11/12 12:34
モニカさん、こんばんは。
そうそう、小菊、アブラムシつきますね。ウチのもついています。ちゃんとお手入れなさっているんですね。私はそのまま(笑)。菊は多年草だから、毎年肥料だけやっておけば、出てくるので、気にいっています。けっこう株が大きくなるでしょ? 切花にできるので嬉しいです。 コメントありがとうございます。
☆サファイア
2009/11/12 18:22
サファイアさん、こんばんわ。
湯島天神では、こんなに盛大な菊祭りが催されているんですね。すご〜い!
一度見てみたいです。大きな菊の花、とても豪華で高貴な感じがしますね。
懸崖作り(けんがいづくり)の小菊もこんな風に集まると、大輪のものにも負けないくらい綺麗ですね。菊のお浸しや酢の物も大好きです。
MOKO
2009/11/15 18:44
MOKOさん、お久しぶりです。
湯島天神のは、かなりの規模です。明治神宮、靖国神社、この二つもすごいですが.....巣鴨でもやっていますがかなり小規模でした。大きな菊の花、特に「くだもの」は本当にきれいです。「菊」は菊花紋もそうですが、日本の文化のやはり象徴でしょうか。 MOKOさん、くれぐれもお体お大事に。 またそちらの記事、楽しみにしております。
☆サファイア
2009/11/15 20:13

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