ナポレオン戦争を題材にした、ナオミ・ノヴィク 原作の歴史ファンタジー「テメレア戦記 気高き王家の翼 」が、あの「ロード・オブ・ザ・リング」の監督、ピーター・ジャクソンによって映画化されることに決まった、と聞きます。時は19世紀初頭、ナポレオン戦争のさなか、イギリス戦艦リライアント号が、一隻のフランスのフリゲート艦を拿捕(だほ)。リライアント号の艦長、キャプテン・ローレンスは、戦利品の中にドラゴンの卵を発見します。 本国への帰還の船内で卵は孵化し、赤ちゃんドラゴンは、ローレンスを”竜の担い手=パートナー”に選びます。誰をパートナーにするかは、ドラゴンが決めるのです。 ローレンスは、イギリス海軍の誇る軍艦(←実在)の名をとり、ドラゴンを<テメレア>と名づけます。 ローレンスはテメレアとともに、イギリス空軍配属となり・・・・・ 「テメレア」は世界でも数頭しか存在しない、中国の誇る、本来は中国の皇帝が騎乗する希少種のドラゴンである事が判明し・・・・ WOW! 「テメレア戦記」を発売と同時に読んでいた私は、映画化されると聞いてワクワクしています。 私はドラゴンが大好き! しかも18世紀、19世紀のイギリスの歴史、小説、そして映画に、昔からとても興味がありました。 大好きな帆船も出てくるし・・・そんなわけで、首を長〜〜くして映画の完成を待っているわけなのです。![]() ナポレオン戦争とは、19世紀の初め(1803-1815)、ナポレオン・ボナパルト支配下のフランスと、イギリス、オーストリア、ロシア、プロイセンなどのヨーロッパ諸国との戦争です。 "Bonaparte au. mont Saint-Bernard" by Jacques Louis David <サン・ベルナール峠のナポレオン> ルーヴル美術館 → ここでちょっと待った! ナポレオン戦争の時代、空軍ってありましたっけ? モチロン、空軍など存在しません。当たり前ですが・・・ しかし「テメレア戦記」では、各国はドラゴンの空挺部隊からなる空軍を持っている設定なのです。 「たわけた事を!」と史実重視の方は苦い顔をなさるかもしれません。 ですがこれは、歴史ファンタジーというジャンル。 このシリーズでは、ナポレオン戦争じたいは、史実に沿って展開します。 実在の人物、地名が多数登場することから、ファンタジー小説であると同時に、歴史小説のカテゴリーにも入ります。 また、イギリスの階級差別など、当時の社会のもつ問題点(イギリスは今もかなり階級社会ですが・・・)も扱っています。 1805年、ナポレオンはイギリス上陸を計画します。 フランスのヴィルヌーヴ率いるフランス・スペイン連合艦隊は、ネルソン率いるイギリス艦隊と向き合うことになります。 このあたりは原作では、第5巻「Victory of Eagles」で語られています。 第5巻以降、ネルソン提督の名を馳せた、トラファルガー海戦も出てくるみたいですよ ↓ Trafalgar Battle - 21th of October 1805 by Nicholas Pocock (1740-1821) 「ロード・オブ・ザ・リング」の監督、ピーター・ジャクソンなら、きっと上のトラファルガーの場面も、本物の帆船+CGで立派に再現してくれるはず。 まあ、ここにドラゴンの空軍が参戦するとなると、どうなるんでしょうね?想像もつきませんが・・・本書の魅力の一つは、さまざまな種のドラゴンが出てくることです。日本産のもいるんですよ。 そして物語(原作:まだ完結していない)や映画は、イギリス側からナポレオン戦争を見た世界観になるのでしょう。 フランスの人たち、面白くないでしょうね・・フランスは特に海戦では、戦争初期からコテンパンにやられてますから。 ナポレオン戦争にはヨーロッパの主要国が参戦しています。帝国主義むきだしでお互いが覇権をめぐり、つばぜり合いを繰り返します。 たかだか200年前ぐらいの出来事です。 色々な国々と付き合わなければならない今日、相手の国がどういう歴史的経緯をもち、どんな考え方を過去にしてきたかを知る上で、歴史ファンタジーはそのきっかけになるかもしれません。 ハイ、ドラゴンはさておくとして。 「テメレア戦記」はスティーブン・キングが絶賛した物語。大変面白いです。主人公のドラゴン、テメレアは読書好きでとても賢く魅力的。 人間とドラゴンの絆が感動的です。 第二巻は秋にも翻訳が出るようです。 第二巻(原作:Throne of Jadeでは、ドラゴンのテメレアとローレンスは中国に行きます。そこで驚くべきドラゴンの秘密が明かされるのです・・・・ なお、ドラゴンの名の由来となった<テメレア>は実際にイギリス海軍に所属していた軍艦です。 テメレア=Temeraireとは、「大胆不敵 / 勇猛果敢」という意味。 イギリス海軍はこの名前が好きらしく、昔から近代にいたるまで何隻も<テメレア>と名づけています。 一番有名なテメレア号は、トラファルガー海戦で活躍し、ネルソン提督の勝利に貢献した98の砲門を備えた戦艦です。 ターナーが絵に描いています ( 役目を終え、蒸気船に曳航されるテメレア号。 帆船の時代から蒸気船の時代の幕開けを象徴する絵 ) ↓ ちなみに、フランス海軍も同名の船を数隻もっていました。 The Fighting Temeraire by J. M. W. Turner 1838 National Gallery, London ああ、映画の完成が楽しみです。 関連記事■エラゴン 竜の出てくる戦記 (1 )■へ ........................................................................................................................................................................................................... 参考 クリックすると説明へ ■Temeraire テメレア戦記 公式サイト 英語■へ ■ナポレオン戦争 Wikipedia■へ ■ネルソン提督 Wikipedia■へ ■トラファルガー海戦 Wikipedia■へ 下のほうが原作です。 テメレア・シリーズ第1巻 原題:His Majesty's Dragon (Temeraire) [テメレア戦記] I 気高き王家の翼 ヴィレッジブックス ナオミ・ノヴィク ユーザレビュー: 新しいシリーズの登場 ... 読みたい本に逢えた面 ... どっしりとファンタジ ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ His Majesty's Dragon (Temeraire) Ballantine Books (Mm) Naomi Novik ユーザレビュー: 久しぶりの快作!!子 ... 着想は星5つ以上歴史 ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ |
| << 前記事(2008/08/22) | トップへ | 後記事(2008/09/01)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
サファイアさん、おはようございます。 |
MOKO 2008/09/02 10:04 |
モコさん、おはようございます。そうなんです。ピーター・ジャクソンなんですよ! だからかなり期待しています。ちゃちなものにはならないはずだと。「ロード・オブ・ザ・リング」は、ご指摘のように、メッセージ性が高いですね。映像(少し暗めですが・・)もしっかりしてました。たしかにあの三部作は大人向けですね。子供が見ると、なにがなんだか、わからないのではないでしょうか。それに恐いし。 ハリー・ポッターはお子様向けです。ウチの娘のお気に入りです。 |
サファイア 2008/09/02 11:44 |
そうでしたね。衣装が本当にすごかったですね。それに髪飾り |
MOKO 2008/09/03 07:56 |
こんにちは。モコさんもジーンズ派だと知ってちょっと安心いたしました。私、いつもジーンズとTシャツばかりですから。もう少しふだんでもおしゃれしないといけませんね。ルーヴルにはナポレオンたくさんいますね。フランスの英雄だから当たり前なんでしょうが・・・大きな美術館は、最初がんばって見てやるぞ!気合を入れるんですが、歩き回っているうちに、私は疲れてへとへとになり、目が回るような状態で、帰る頃には、わけがわからなくなるんですよ。モコさんは以前はお仕事がら、海外のさまざまな興味深いところをすべてフリー?でいらっしゃっることができたんですね。ああ、いいなあ! 私もできたなら、そういうお仕事一度はしたかったです。でも私じゃ、お客さまに嫌がられるか! 面倒見が悪いほうですから。 コメントありがとうございます。 |
サファイア 2008/09/03 17:28 |
| << 前記事(2008/08/22) | トップへ | 後記事(2008/09/01)>> |