時空を超えて

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 隅田川 言問橋付近の桜と在原業平

<<   作成日時 : 2008/04/01 08:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 9

画像
 
 春のうらゝの隅田川   のぼりくだりの船人が 
 
 櫂のしづくも花と散る  ながめを何にたとふべき

 作曲:瀧廉太郎  作詞:武島又次郎


 
 桜の季節になれば、なぜか桜を見に行きたくなるのは日本人の証(あかし)でしょうか。
 
画像 人出はわかっていても、うららかな春の日、隅田川にのこのこと出かけてきました。

 言問(こととい)橋から見た隅田川→

 滝廉太郎の「花」とまさに同じ風景です。

 花見客を乗せた屋形船が何艘も行き来しています。

 さすがに櫂(かい)は使っていませんね。




画像
 
 名にし負はば  いざこと問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと

 この言問橋(上の青い橋)、平安時代きってのプレイボーイであり、歌人として知られる在原業平(ありわら の なりひら  825-880)の↑有名なこの歌にちなんで名づけられたそうです。


 歌の意味は、
 「都」という名にふさわしい鳥であれば、尋ねよう、都鳥よ  
 私が恋しく思う人(京の都に残してきた人)は無事でいるかどうかと

           伊勢物語絵巻 第九段 隅田川
画像


 古典の教科書に出てきたこの歌のなかの「都鳥」。 私は高校時代、特別な野鳥か天然記念物級の鳥だと思っていました。さぞ「みやびな鳥」なんだろうと。

画像 でも、都鳥ってユリカモメのことなんですね。

 業平が詠んだように、ユリカモメいっぱいいましたよ。花見客からおこぼれにあずかろうと、橋の欄干すれすれまで飛んできて、ギャーギャーとダミ声で鳴きます。業平の歌のように風雅ではありません。





 じっさいに業平がこの歌を詠んだのは、東(あずま)下りの折、現在の白鬚橋付近の「橋場の渡し」であると言われています(諸説あり)  近くには業平橋もあります(浅草通の大横川にかかる) 

 ではなぜ橋の名前が「言問橋」になったのでしょうか? 歌の意味はロマンチックなのですが、「言問橋」という橋の名になった由来は、色気というより、食い気 もしくは商売っ気だったようです。
 
画像 1871年(明治4年)の創業で、向島に現在もある「言問団子:ことといだんご」の主人が団子を売り出すにあたって、隅田川にちなむ在原業平をもちだして「言問団子」と名づけました→

 業平の人気にあやかり、店じたいも人気店となりました。 このお団子屋さんが有名になったことから、お店に一番近い隅田川にかかる橋まで言問橋になったんだそうです。ちなみにここのお団子おいしいですよ。

 在原業平 (京都大学蔵)
画像 世の中に 
 
 たえて桜のなかりせば 

 春の心はのどけからまし
   
     「伊勢物語」より



 「この世の中に桜というものがなかったなら、(春になっても、桜、桜と騒いで、咲くのを待ちどおしがったり、散るのを惜しんだりすることもなく) 春はのどかな気持ちでいられるだろうに」


 ↑単独でこの歌を解釈すると色々に考えられるでしょう。それにしても上の解釈は現代的思い込みが強すぎてかなり変かも。 「伊勢物語」ではこの歌に返しの歌がついています。実は「桜が散る」を念頭においての「無常観」がテーマなようです。
 ↑この歌について詳しく知りたい方は■伊勢物語 渚の院■へ

 日本人って業平の時代からまったく変わらず、桜に敏感ですね。業平というよりもっと前の万葉時代からかも。

 今もその精神構造は同じ。桜の咲く頃になれば、テレビも新聞も大騒ぎです。やれ、靖国神社の桜が開花したとか、桜前線がどこまで北上したか、お花見の天気予報に一喜一憂して。


画像 で、休日はゆっくり昼寝でもしたい私ですら、落ち着かなくなり、混んでいるのはわかっていても、お花見に出かけます。

 隅田川の翌日も懲りずに、のこのこと、友人たちと千鳥ヶ淵にでかけました。「一期一会」とか言って。ものすごい人出です。

 あまりの人出に千鳥ヶ淵に入るのはあきらめて、皇居の東御苑のほうに見に行きました。 





画像



画像



画像


 
 皇居のほうはすいていました。桜の壮観さは千鳥ヶ淵ほどではありませんが、なかなかのものでした。


 読んでくださいましてありがとうございます。なお次回更新は4月20日以降となります。
 またよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考

墨堤さくらアーカイブ・フォトスライド■クリックしてください。墨田区HPへ飛び、右上のフォトスライドをクリックすれば「花」を聞きながら、隅田川の桜満開の景色のビデオが見られます。

言問団子■へ

在原業平■へ 

桜の名曲へはクリックしてください。↓

森山直太郎 さくら■Youtubeへ

コブクロ 桜■Youtubeへ




 

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
桜、すごく綺麗ですね〜〜♪
私も週末は桜を見ましたが(カメラも用意していたのですよ)コチラは雨で写真は少しだけしか撮ることができませんでした(TT)。

「この世の中に桜というものがなかったなら、春になっても、桜、桜と騒いで、咲くのを待ちどおしがったり、散るのを惜しんだりすることもなく、のんびりした気持ちでいられるだろうに」

↑ふふふ♪
ほんとうですね♪

ですが
桜が日本にあってよかったですね♪
花粉症の次期もひとつくらいは癒されるものがなくては辛いです(笑)
モニカ
2008/04/01 13:13
業平と言問橋とゆりかもめ。おもしろ〜い。
私は去年のお正月に七福神巡りをしたのですが、その時言問橋付近を通りました。言問団子には惹かれたのですが、同行の知人に却下され、食する機会を逸しました。それが心残りだわー。(←花より団子のコメントをしてしまった(^о^;))
あの時代に京の人が東京の下町まで来ていたなんて、すごいなあ。
私は横着者なので、ベランダから下を眺めて、桜狩りしています(*^_^*)
のらこ
2008/04/01 17:45
こんばんわ
しばらくご無沙汰していたら
もう桜が満開になっていますね。
私は、先週岡山、広島を旅行してきました。
壇ノ浦には遠いのですが、清盛さんの
厳島神社を心行くまで堪能してきました。
 サファリさんのブログを思い出しながら
大鳥居を眺めていました。
サザンエース
2008/04/01 18:01
モニカさん、こんばんは。そちらは週末雨だったんですね。でも今日あたりは晴れて満開じゃあないのかしら?その雨が日曜日夕方からこちらで降り出しました。とても寒かったです。桜があって良かったです。人を見に行くようであっても、やはり花見に出かけてしまいます。千五百年ぐらいDNAに深く刻み込まれているので、桜ときくと、自動的に反応するのかもしれませんね。花粉症お大事に。コメントありがとうございます。
サファイア
2008/04/01 18:38
のらこさん、「花より団子」は真実ですよ。私、お花見軽く考えて軽食しか食べていかなかったら、ものすごくお腹がすいて、露店のたこ焼きを買っていただきました。例の団子屋さんは鈴なりでした。のらこさんのところは、ベランダからお花見ができるとは、なんて恵まれているんでしょう。うちの近くの公園の桜は八重桜なので、全然咲いていませんし、まったくうちからは見えません。業平のことホントはもう少し女性週刊誌的な話題(そうした話題が得意)があって書きたかったのですが、いつも長くなりすぎるので自粛しました。コメントありがとうございます。
サファイア
2008/04/01 18:47
サザンエースさん、岡山、広島まで旅行なさったんですね。厳島神社とはうらやましいです。たしか世界遺産ですよね。実は私、あの神社には行ったことがなく、行きたいなあと常々思っていました。ぜひブログの記事にしてくださいませ。それからそちらへのコメントがIDの関係で書き込めなかったので、「ローマ」の記事のところに失礼とは存じましたが、書いております。コメントありがとうございます。
サファイア
2008/04/01 18:54
「女性週刊誌的な話題」、期待してます(*^_^*)
のらこ
2008/04/01 22:04
ども、失礼いたします。モニカさん経由で拝見させてもらっています。いや〜素晴らしい高尚なblogでございます。これ読みながら一杯いけますよ(笑)又覗かせてもらいます。やっぱ江戸は粋ですな‥‥ムハハハハ‥‥‥
37゚2
2008/04/02 21:07
はじめまして。高尚?ですかぁ?もしそうなら、ウェブリブログ全体の基調に即しているんでしょうね(笑)。粋な方が多いのがウェブリブログでございます(オホホ)。お江戸はまったく関係ございません。また遊びにいらしてくださいね。コメントありがとうございます。
サファイア
2008/04/02 22:35
隅田川 言問橋付近の桜と在原業平 時空を超えて/BIGLOBEウェブリブログ