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zoom RSS DVD ROME [ ローマ] を見て、古代ローマ帝国を満喫

<<   作成日時 : 2008/02/08 18:27   >>

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ROME [ ローマ] DVDBOX
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 昨年WOWOWで放映していたROME [ ローマ ]。 制作費200億円以上をかけ、英BBCと米HBO合作で、古代ローマの共和制末期から帝政へ移行する、ローマ史のなかでいちばん面白い時代を描く歴史大作。

 シーズン 1 は 紀元前52年、ユリウス・カエサルがガリア(現フランス)を征服し、ローマへ帰国しようとするところから紀元前44年に暗殺されるまでの8年間。  

シーズン2は 紀元前44年、カエサルが暗殺された後の混乱と内戦から、アントニウスとクレオパトラの連合軍を滅ぼしたオクタヴィアヌスが紀元前29年にプリンケプス(第一人者=元首)になる までを描く。 R-15指定作品。
 
 この古代ローマを描く歴史ドラマ、とても面白いです。妹が録画してくれたのをお正月から少しずつ見ていて、やっと見終わりました。うちはWOWOWに入っていないので、いつも妹に頼っています。1月25日から、レンタルビデオ屋さんでも、ROME [ ローマ ]の貸し出しが始まったようです。

 BC52年〜29年といえば、今から約二千年以上も前。ローマは人口100万人を超え、世界でもっとも繁栄し豊かなコスモポリタン都市でした。BC(Before Christ)ですので、キリスト教もローマにまだない時代です。

 日本は当時、弥生時代でしたかね。まだ邪馬台国もなく、卑弥呼も現れていませんでした。 

 「栄華のローマ」を複数の視点から描いています。一つの視点は、支配者階級から、もう一つは庶民階級から。さらに、男の視点と女の視点。 

 そのため、古代ローマを、従来の取り上げ方、つまり、男社会の貴族階級による政治・軍事ドラマに終始するのではなく、数多くの視点からのストーリーが重層をなし、それらが絡みあい、リアル感あふれる作品になっています。

           ガリア戦線から帰国するユリウス・カエサルとローマ軍
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 名門貴族であるユリウス家の一族<ユリウス・カエサル、姪のアティア、その娘、オクタヴィアと息子のオクタヴィアヌス(初代皇帝になる)>を中心に、マルクス・アントニウス、ポンペイウス、ブルートゥス、キケロ、エジプト女王クレオパトラなど、いわゆる歴史上名高いセレブたち。
 
 
 
 その野心と愛、そして陰謀と裏切りが渦巻くなか、ローマの共和制がゆらぎはじめ、国体のあり方が問われ、帝政への移行期となる時代。 貴族階級も大変だったんですね。暗殺は日常茶飯事。敗者は容赦なく殺されるか、自害に追い込まれます。

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画像 初代皇帝アウグストゥスになるオクタヴィアヌス。 少年期と青年期をふたりの俳優が演じているのですが、少年期を演じた俳優さん(上の写真)、現存している彫像にウリふたつです。 ね、似ているでしょう? 巨費を投じての作品ですので、細かなところまでよく描きこまれています。

 オクタヴィアヌス(後のアウグストゥス)→
 (BC63−AD14年  在位:BC27−AD14年)

 たとえばお風呂。 古代ローマ人のお風呂好きは有名です。このドラマでも、貴族の邸宅内の大理石づくりの豪華で広〜いお風呂(日本人の目にはどう見てもプール)が再現されています。

 ローマ近郊のカラカラ浴場やポンペイなどでもお風呂の遺跡を見ることができますが、なんせあれは廃墟ですので、イマイチよくわかりません。想像力をいくら振りしぼっても、じっさいはどのようなものであったかは、わかりません。 でも映像で見れば、よくわかり、楽しいです。

画像 ローマ人らしく、バラの花びらをたくさん浮かべて優雅に入浴しているのですが、なぜかアントニウスばかりやたら入浴するのです。もちろん、映像に耐えうる俳優さんですが・・・・

 どうやらこれはBBCの女性視聴者+一部の男性視聴者に向けたサービスらしい、とイギリス人たちが言っていました。BBCのサービス、ちょっと笑ってしまいます。

   ↑マルクス・アントニウス (BC83−BC30年)

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 ローマの婦人たちもよく描けています。カエサルの姪、アティア(右)は陰謀が大好き。すごく存在感があります。どの女性も大変したたかです。史実とは異なるところもあるけど、ローマ女性のファッション、ヘアースタイルが楽しい!

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 一方、庶民階級からの視線は、ローマ軍兵士、ルキウス・ヴォレヌスとティトゥス・プッロを中心に展開されます。このふたりは架空の人物ですが、上流ではない、庶民(といってもローマ市民)の生活が描かれ、庶民が住んでいた家、路地、商店、採石場などが生きいきと活写されています。 ふたりの厚い友情にけっこう感動しますよ。

                 左:ブッロ  右:ルキウス
 
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 二人はローマ市民ですが、奴隷階級の悲惨な実態も描かれています。ローマのみならず、古代社会での奴隷は「モノ」だったんですね。

画像 一つだけ不満だったのは、クレオパトラの描き方。私、もう少しゴージャスなクレオパトラのほうが好きなんですが・・・・・一応絶世の美女ってことになっていますし。夢を壊さないでほしかったわ、BBCさん。                         
                         
クレオパトラ7世(右頭部 下写真の左)


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でも、エジプトのアレキサンドリアの風景では、ちゃんとCGで、古代の七不思議の一つ、アレキサンドリアの大灯台が再現されています。満足

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 また、禿げていたことで有名なユリウス・カエサル。 ドラマでは最期まで禿げません(笑)

 

 

          左:ユリウス・カエサル(キアラン・ハインズ)
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 二千年前のローマの時空間に、タイムスリップし、ローマの街の石畳を歩いているかのよう。壁には落書きがされ、さまざまな人種の人たちが行きかい、喧騒のなか、食べ物のいい匂いも、さらには汚臭までもが、こちらに伝わってくるようでした。

 見ごたえのある一大ローマ絵巻です。フォロ・ロマーノも往時のように立派に再現。剣闘士たちの戦い、華やかなローマの凱旋式、ローマ風宴会などもちゃんと描かれています。楽しい!

 ただですね、これ、R-15指定です。現代の価値感から見れば、古代社会のもつ残酷性、暴力性、異なる倫理観に、私たちはたじろいでしまうかもしれません。きれいごとばかり描いている作品ではありません。 

 お子様の世界史の勉強になると思って、一家団欒でご覧になるのは、ちょっと・・・・ 目のやり場に困るシーンも出てきます。お子様が寝てから、ゆっくりご覧くださいませ。
 
作品の詳しい説明はWOWOWのオンライン■ROME [ローマ}■へ。

 この作品は大きな流れは史実に沿っていますが、「あれっ?」と思うような伝えられている史実とは異なる流れもあります(例:カエサルとクレオパトラの間にできたカエサリオンの運命)など。

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以下は参考資料です。
【収録話】
1 失われた鷲 The Stolen Eagle
2 ルビコン渡河 How Titus Pullo Brought Down the Republic
3 ローマ入城前夜 An Owl In a Trornbush
4 休戦の使者 Stealing From Saturn
5 アティアの奸計 The Ram Has Touched The Wall
6 アントニウスの決断 Egeria
7 ポンペイウスの最期 Pharsalus
8 クレオパトラ Caesarion
9 凌辱 Utica
10 凱旋式 Triumph
11 第十三軍団の栄光 The Spoils
12 カエサル暗殺 Kalends of February
13 遺言 Passover
14 表と裏 Son Of Hades
15 キケロの提案書 The Being Words Marcus Tullius Cicero
16 執念 Testudo et Lepus (The Tortoise and the Hare)
17 偽りの和解 Heroes of the Republic
18 フィリッピの戦い Philippi
19 セルウィリアの呪い Death Mask
20 貞淑と裏切り A Necessary Fiction
21 宣戦布告 Deus Impeditio Esuritori Nullus
22 最終話 第一の市民 De Parte Vostro (About Your Father)







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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
金曜日に22話のDVDを借りてきました。
最終回は120分なので中々手ごわく
まだ全部を見終わっていません。
それにつけても歴史を見事に脚色して
本当に引き込まれました。
塩野七生のローマ人の物語をしっかり
思い出しました。
貴方の解説を今しっかり読んでいます。
サザンエース
2008/03/09 22:24
コメントありがとうございます。長いので、見るのに体力いりますよね。私の解説(?)不十分なものでお恥ずかしいです。クレオパトラなんですけど、あの方ギリシャ人だから、あの時代に、ぜったいにあんなに髪を短くしないと思うんですが・・・残っている彫像も髪を結っていて長い髪ばかりなんですが・・私には少し違和感がありました。別の史実でも出てきたのかな?なんて思いました。
サファイア
2008/03/10 00:33
こんばんは。TBを送らせていただきます。サザンエースさんのローマの記事にあるように、日銀総裁も決まらなくて、本当に一時期のローマの元老院のようになってきましたね。大変な時節なのに心配な状況です。実はそちらのブログはIDが要るようでコメントできなかったので、失礼とは存じますが私のほうに書かせていただきました。遮光土器の発掘現場の記事、興味深く拝読いたしました。またKing of Leons(?)新しいバンドですね。私、知りませんでした。仕事の関係もあり、さっそく調べようと思っています。ありがとうございました。http://59155480.at.webry.info/
Sapphire
2008/03/18 22:50
DVD ROME [ ローマ] を見て、古代ローマ帝国を満喫 時空を超えて/BIGLOBEウェブリブログ
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