カリブ海の海底で見つかった海賊キッドの船の搭載物とみられる大砲(米インディアナ大提供・共同) ← ↓産経ニュースより <17世紀のカリブ海をまたにかけたキャプテン・キッドの海賊船 「クェダ・マーチャント号」とみられる沈没船が、ドミニカ共和国沖の浅海で、 米インディアナ大学の水中探査チームにより約300年ぶりに発見された。 インディアナ大の発表によると、沈没船は同国の保養地カサ・デ・カンポ沖にある カタリーナ島近海で、水深約3メートルの海底で見つかった。 当時の大砲などが確認されており、クェダ・マーチャント号とは 「記録に残る特徴とほぼ一致する」 (同大の考古学者ジョーフリー・コンラッド氏)という。 「海賊キッド」の名でも知られるウィリアム・キッド(1645〜1701年)は、現在のニューヨークを拠点とする貿易商だったが、密貿易の摘発を請け負ううちに 自分が海賊となった。 英国の商船だったクェダ・マーチャント号は、1698年にキッド一味に襲われ、 略奪後は配下の海賊船に利用されたという。 カリブ海の島々では、ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のモチーフとなった海賊の財宝伝説がなお語り継がれている。クェダ・マーチャント号も金銀など 財宝を積んでいたとされ、発見は埋蔵金探しを刺激することにもなりそうだ> 私は上のニュースを、12月15日、NHKの夜のニュースで見たのですが、16日には日テレなどでも報じられたようです。< >は産経ニュースよりの引用です。 Howard Pyle illustration of William "Captain" Kidd デッキでくつろぐキッド→ from Howard Pyle's Book of Pirates ウィリアム・キッド(William Kidd 1645-1701),通称、キャプテン・キッドは、伝説的な海賊の船長。 実在です。 彼の海での活動と隠したとされる財宝(さまざまな説がある)は伝説となり、後世の作家の想像力を刺激し、キッドをもとに、ロバート・ルイス・スチーブンソンは『宝島』を書き、エドガー・アラン・ポーは『黄金虫』を書いたとされます。 海賊キッド 上の記事中のクェダ・マーチャント号の話をふくむキッドの冒険談は、1956年『海賊キッド』(原題:Captain Kidd)として映画化されました。 映画でのキッドの描き方は、史実に基づくというより、 かなりハリウッド的ないい加減さがあります。 キッドが、クェダ・マーチャント号を、イギリスの船と知らずに襲ったことは、 ほぼまちがいないでしょう。 悪事をはたらいたにせよ、当時のイギリス海軍の やり方やその政策を考えれば、キッドだけを極悪人とするのは すこしかわいそうな気がしますが・・・・・(彼の最期はロンドンでの絞首刑)。 そもそも私掠船(しりゃくせん)を国家公認で16世紀に始めたのは、イギリスが最初なんですから。 エリザベス1世をはじめ、代々のイギリス国王は、19世紀ぐらいまで、私掠船の海賊行為による略奪した富の上前をはね、大もうけしています。国王や政府が私掠船の船長、つまりイギリス側についた海賊たちに課した上納金の歩合は、893よりアコギなんですよ。 「海賊」をテーマとする作品は、キッドに着想を得たステーブンソンが、『宝島』を発表して以来、すごく人気がありますね。すこし海賊映画を紹介すると、最近のものでは、なんといっても、ディズニーランドの人気アトラクション、“カリブの海賊”を映画化した、ジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』三部作。 ハイ、デップさま主演ですもの、全部見ました。最初の二つは映画館まで足をはこび、最後のはDVDをツタヤで借りて見ました。 「カリブの海賊」もこの映画も、キッド伝説に大きな影響を受けて生まれたといえるでしょう。 この映画は、デップさま演じる海賊の船長、ジャック・スパローの魅力につきると思います。年月が経ち、話の筋を忘れたとしても、 ジャック・スパローのひょうひょうとした容姿や印象的な顔立ちだけは ずっと頭に残るはず。それも海賊像のアーキタイプ(元型)のひとつとして。 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド (C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. また『宝島』をもとにして、舞台設定を海から宇宙へ変えた、2003年の『トレジャー・プラネット: Treasure Planet』は大変面白くすぐれたアニメ。 宇宙のさまざまな星や星雲を壮大に描き、色彩がバツグンに美しい! 話の筋は『宝島』とだいたい同じですが、宇宙が舞台ですので、 帆もソーラーエネルギーの帆です。 キャラの名前、たとえば、宇宙海賊の船長の名はフリント船長で原作と同じ。 ただ幾千もの星々から奪った財宝が眠るのは、 海に浮かぶ島ではなく、宇宙のかなたにある「宝の星」です。 私はSFが好きなので、『トレジャー・プラネット』はお気に入り。DVDもっています。 そのほかにも、スピルバーグ監督の『フック』がありますね。この映画は実写版で、成長し中年になったピーターパン(そんなのありえるの?ちょっと変)が、 仇敵(きゅうてき)の海賊フック船長と対決する話です。 こうした海賊ものの小説や映画は、続々と作られヒットしますが、 なぜ、海賊ってこんなに人気があるんでしょうね? いくつかその秘密があると思います。個人的な考えですが、 ひとつは海のロマン。海賊船の基本は帆船です。帆船ってかっこいいですよね。 海賊旗をはためかし、大海原をゆく帆船のすがたに、 ひとは、非日常的な自由への憧れをいだくのかもしれません。 私、帆船大好きです。帆船が寄港したさい、もよりの港に時おり見に行きます。 チリ海軍の練習帆船「エスメラルダ号」には乗船させてもらったこともあります。 (見学だけのつもりが、チリ産のワインを結局買うはめに・・・・まあオイシイですが)。 The Esmeralda チリ海軍所属 → つぎに、まっとうに暮らしているふつうの人の心奥ふかくに、「まっとうさの檻(おり)」を破りたいという願望があるのかもしれません。 無意識の中に抑圧している暗部を、無法者に投影し、法を超越して 自由に暴れまわるさまを見て、まっとうさの「影」が拍手喝采を送るのかも。 海賊ってダーク・ヒーローですものね。 さらに、財宝の匂い。これも大きな理由でしょう!金貨や金の延べ棒、宝石の放つ、お金の匂いがしますよ、クンクン(笑)。 そして、海賊たちが奪って隠した宝物を探す夢もあります。 古地図などをたよりに、隠された宝を探したいというロマンに人間の欲がからみ、海賊の埋蔵金や秘宝さがしのトレジャー・ハンターたちの夢はふくらむばかり。 冒頭のニュースが伝える、沈没船からの財宝引き揚げの可能性を、バカにしないでくださいな。 なぜなら、沈没船の宝物発見には、数えきれないほどの立派な実績があるのです。 いちばん最近では2007年5月に、米フロリダ州の深海沈没船探査会社「オデッセイ・マリーン・エクスプロレーション」(Odyssey Marine Exploration)が、大西洋で沈没した「ブラック・スワン」(黒い白鳥、Black Swan)から銀貨50万枚以上、金貨数百枚を発見したと発表。↑ クリックすれば同社のニュースへ。見つかった金貨・銀貨の総額は5億ドル(約600億円)になるらしいのです WOW! トレジャー・ハンティングのひとつ、沈没船からの宝物を引揚げは、長い歴史をもっています。そしてカリブ海およびメキシコ湾海域は、新大陸の財宝を、 イギリスやヨーロッパへはこぶ途中に沈没した船のメッカなのです。 1963年には、グランドケイマンの浅い海で、ダイヤモンドをちりばめた金の十字架、金の円盤、エメラルドをちりばめた蛇の形の金のブレス他多数の財宝が発見されました。 1976年には、メキシコ湾の浅瀬で、古代アステカの伝説の財宝らしき、金製の胸当て、金の延べ棒、宝石類が発見されて大騒ぎ。 ほかにも多数の引揚げや発見があり、そのニュースが世界をかけめぐりました。その中には海賊船からの財宝もふくまれています。 さて、海賊キッドの財宝は沈没船から見つかるでしょうか? どうやらアメリカではトレジャー・ハンティングが過熱しそうですが・・・・・・今回発見されたクェダ・マーチャント号も金銀など財宝を積んでいたとされています。 一攫千金の夢のあるニュースですね。 長いのを読んでくださいましてありがとうございました。 今年は一攫千金の年末ジャンボ宝くじは買いません。いつもお金の無駄づかいになるんです。 で、年末ジャンボに代えて、一攫千金の夢を秘める今回の記事をアップし、2007年を締めくくりたいと思います。 本ブログを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます。よいお年をお迎えください。 来年もまたよろしくお願いいたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ キッドについて詳しく知りたい方は■Wikipedia■を参照してください。 また、キッドの財宝について面白いサイトがあります。 興味のある方は■キャプテン・キッドの財宝■へ 沈没船の財宝引揚げの出資を募る詐欺があるそうです。ご注意ください。 |
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